⑥自宅じゃむりだな

ここまでで何を書いているかと言えば、「生活総合ヨガ」はほんとにすごかった、ということです。
体調は劇的に好転します。ここはまったく異議はなく、これだけの結果を引き出す肉体訓練プログラムは今でもそうないだろうなと思います。

しかし、問題がないわけでもありません。
その問題というか疑問は、二週間の合宿研修中にすでに自分の中から出てきていました。
れは「こんなすごいプログラム、自宅に帰ったらできない」ということでした。

早朝に起きて清掃や読経。山道のマラソンと折り返し点での水浴や滝。
激しい強化法があり、静かな瞑想があり、静の後には動が、温の後には冷が、という具合に陰陽を組み合わせての強烈多忙苦痛眠い空腹の毎日を一定期間過ごしたら、劇的に体調が好転したのです。

ぶっちゃけた話、何かを正確に習得して、身につけた結果ではないのです。

般若心経だってその宗教的な意味の解説があるわけでなく、私のなかでは99%足のしびれとの闘いでしかありませんでした。
滝といったって結界を張って場を清めてなんて作法は何も知りませんから
キャー冷たい!(参加したのは3月末でした)と騒いでいただけです。

強化法は、まともにできるような簡単な筋トレは出てきませんし、ヨガのポーズだってとりあえず形をなぞっただけ。
講義だって眠たいのを我慢していた時間が大半です。ようするに「満足にできていなことばかり」だったということです。

プログラムの一つ一つは、それまでの日常にはなかったもので、だからこそ凝縮した「刺激」として作用して、それを温と冷、静と動、などなどの陰陽の組み合わせて偏りを防いで、結果さまざまな錆が落ちて活性化した結果の「劇的な体調の好転」ができたということです。(ここまで整理がついたのは今これを書きながらです。)

思わず今まで使っていなかった力を使ってしまった、という作用が大事なのであって、そこを目標と考えるなら、「満足にできないようなプログラムのメニュー」が目白押しでも何ら問題がなかったわけです。

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