オリンピック開催不可能な客観的な理由 その2
「オリンピック開催不可能な客観的な理由 その2」
「人類がコロナに打ち勝ったかどうか問題」を検証していきましょう。
前提にあるのは「人類」であります。そもそも、日本がどうしたいとか言っているからおかしいのです。人類がどうなっているかということを見ないで、オリンピックを開催するもしないもありません。
では国別に見てみます。まずアメリカ。下降傾向にあります。それでも一日の感染者は6万人レベルです。
ブラジルは2月ぐらいから上昇傾向にあり、今はまだ高止まりしていて、一日の感染者はおよそ8万4千人です。
インドは、2020年9月に一度ピークに達して下降。そして今年の2月から第二波が始まってまだ上昇傾向の真っ最中です。第一波のピークは一日9万6千人。そして現在は、11万人を超えて上昇中です。
フランスは昨年11月が第一波のピークでその後は減少。今年3月からまた上昇傾向になり、週平均概算でただいま4万人ぐらいです。
ロシアは第二波の下がり波なのですが、それでも一日の感染者は7千人レベルいます。
イラク、過去最大の第二波が今も増え続けているところで、一日平均5千人を超えて拡大の最中です。
フィリピンは一波を大幅に超えた第二波のピークはようやく超えたかなというところで、それでもまだ1万人レベルです。
2020年の春には押さえ込みに成功したイメージの強いドイツです。その年の後半には万単位の感染者が長く続き、今三つ目の波がようやく千人単位ぐらいに落ちたところです。
主要な国の状況は、なかなか厳しい国が多いのですが、抑え込めている方の国も探せばありました。
押さえ込みに成功している印象の強い韓国です。昨年後半に第二波が来ていますが、それでも一日の平均ピークは千人に見たず。今3百人ほどで推移しているところです。
南アフリカ。第二波が1月のピークで一日2万人ぐらいあったのが、いまでは数百人まで落ちています。
イスラエルは年末年始のピークが一日平均5千人を超えたところから、下がり続けて今数百になっています。
これら国別のデータはNHKのサイト⇩で見ることができます。
新型コロナウイルス 世界の感染者数・感染者マップ|NHK特設サイト
国別に見ると感染拡大の時期には差があります。世界全体で見たらどうなるのでしょうか?
そうするともうすでにオリンピックに関する結論は、はっきりと出ているようです。実にシンプルな波形のグラフになっていました。
世界全体で見ると、2020年の年末に向かって一日に新規陽性者数70万の山をつくって、一旦ピークアウトしました!!(下降局面になってオリンピック可能か!)
そして1月2月は2020年の感染者増の描く曲線よりもはるかに速い下降線を描いて感染者は減ったのです!!!(オリンピック開催可能に向かうのか!)
ところが、2月で一日30万人ぐらいまで一気に下がったところで減少局面は終わり、再拡大に転じました。4月現在第一波のときよりも速い上昇カーブで50万人あたりにきています。
その上昇の線の角度で見ていくと、あと2カ月もしないで第一波の時のピークを超えるのは確実です。3か月後になれば、第一波のピークをはるかに超えている可能性も十分に予想されます。
下記⇩のリンクでご覧ください。
新型コロナウイルス – Google ニュース
Googleのニュースで世界中の人が見ることのできる公開情報です。
ようするに新型コロナを世界規模で見ると、年始から年末にかけてがゆるやかな第一波で、年を越して減少傾向に転じました。
しかし半分ぐらいしか減っていない段階で第二派に入り、第一波を超える速度で拡大増加中というのが現状です。7月にオリンピックを迎えるころには、第一波を超える一日の感染者数になっている可能性さえ十分に読み取れるのが現在のグラフです、ということです。
見方によっては、この一年日本がたどってきたグラフとほとんど同じです。一年かけて上下しながら年末年始で最大に増え、下降に転じたもののわずか二カ月で再拡大に転じた。
世界レベルで見ると、第二派まっただ中、急速拡大中!の中でオリンピックやりましょう、世界の国からこんにちは!(海外からの観客は入れないそうですが関係者はわんさか)と推進できる合理的な理由を、ぜひ担当大臣でも組織委員会会長でもいいのでしてください。
このデータのどこをどう見たら、世界がコロナに打ち勝った証に見えるのかぜひ教えていただきたいと思います。
人の身体を整えるには、当たり前のこと基本的なことをどれだけきちんとやるかに尽きます。現状をできるだけ正確に観察して、当たり前に戻そうとします。当たり前のことを当たり前にやれるようにしようと指導誘導刺激するわけです。
だから「当たり前のこと」「まともなこと」をしていただかないと、自分の感覚がおかしくなったのかと錯覚してしまいます。
最後に「てめえら、そんなおかしなことしてて、飯はまずくならないのかい、おてんとう様をまともにおがめるのかい」
コロナを災害指定して、災害基本法を使って救済の対策を打つのに転じるのが一番わかりやすく有効だと考えている生活整体研究家
進化体操と和の知育
津田啓史 拝