身体の言い分を聞く という呼吸法を使ったセルフ生活整体のしかた 5
【身体の言い分を聞く という呼吸法を使ったセルフ生活整体のしかた 5】
「まずどうやれば私の身体は深い呼吸になるかを調べて始める」というステップを踏む行為が、身体にとっては「ねじの穴にちゃんとねじをねじ込む行為」のようなものだとします。
すると呼吸法もヨガも健康運動も、ただなんとなく始めた場合は、「ねじ穴のないところにねじをねじ込もうとしているきわめて不自然な身体にとって迷惑極まりない行為」だということになるわけですよ。から続きます。
通常向きにくい方を、さらに広げるようにストレッチします。息が深くなる体勢を調べることなく呼吸法や深呼吸をします。腕立て伏せだって手先の角度を1センチ変えるとだけで、全身が連動したり、部分に負担をかけたりと変化します。
息が入らないままやるというのは、身体への強制です。攻撃になります。攻撃されれば身体は逃げます。長い目で見れば確実に身体を損ねます。身体の意見を聞かず、頭の理想を押し付けているだけです。
だいたい世の中の山道で、山頂に向かってまっすぐ上っていく道などほとんどありません。讃岐の金毘羅山のまっすぐな石段などは極めて特殊です。あれは人の手で作ったからああなります。
くねくねといく方が自然なのです。
水だって、大地に流れるときは「低いところを順にたどる」のでくねくねと流れます。水が最短距離を行くのだと直線的に進もうとしても、そこには溝がないですからまったく前には進めなくなります。
道のない方向に強引に山を登ろうというような身体の使い方は、呼吸が浅くなるのです。ついている道を登ろうとするような身体の使い方は呼吸が深くなるのです。
一見遠回りに見えるかもしれませんが、横を向いて深呼吸になった首は、数分も経てば、少しずつ違った角度を通って正面を楽に向ける首になって戻ってくるのです。
無理やりまっすぐにしてもまっすぐにならないのです。それは「生きている仕組み」を無視しているからです。もの扱いしているからです。
現代の世の中は直線にあふれています。机もスマホもノートも電柱も家も都会の道も直線の組み合わせでできています。
それで、一度自然界に直線ってあるんだろうか?と考えたことがあります。まあこれがほとんどないんです。
たまーに低くたちこめた雲間から日が差すことがあります。天使のはしごとかいうのかな。薄暗い物置のほこりっぽい空気に隙間から日が差す。ごくまれに光が可視化されたときがまれに見る直線。あとはうっかりものを落とした時の軌跡。目に見えませんけど。
一方で人工的な文明的なものというのは、片っ端から直線です。都会に行くほど直線です。田舎にいくほどくねくね・もこもこ・ゆらゆらしている。あとは回転。お日様も回る、トンビも回るし、季節も回ります。
だから現代生活・都会生活をしていると、ついつい直線的なのが当たり前なように錯覚するのかなと思ったりします。自然界の現象と合わせるならば、目標に向かって一直線というのは不自然だということになります。
目標に向かってくねくねが自然です。くねくねとは何かというと、今すぐできることは今すぐやる、状況が変わったらすぐそれに合わせる、しかも無理はしないということです。
オリンピック出場をまっしぐらに目指すから、選に漏れたり中止になったらいちいち落ち込まなければならなくなります。整体というのは常に「いつかは死ぬ」を視野に入れた生き方を考えます。いつかは死ぬ、それが今日なのか100年後なのかは分からないという前提で今日を生きるのが整体の全生です。
なので、生きている間はかなわないぐらい大きな目標に向かって(かなわないぐらい大きいので達成できないという心配がない)、今日、今、できることを、深い呼吸が保てるような角度で取り組んで、くねくねいく。
それが整体的な生き方のようです。
生活整体と和の体育研究家
マイクロストレッチ・進化体操・とろける整体
津田啓史 拝
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