進化体操はマイルドな活元です
生活整体 野口晴哉に学ぶ
【 進化体操はマイルドな活元です 】
あらかじめYoutubeにアップする動画を撮影して、文字起こしして手直ししていったら、Youtubeの内容とは一味も二味も違ったほぼ別ものの内容になった原稿です。
※ ※ ※
整体が普及するということはどういうことかと考えていくと、整体師がいらない世の中にすることですね。過激な話ですが、よーく考えればそんなものなんです。
警察が警察の目的を達成すると、まったく犯罪も交通違反も選挙違反もオレオレ詐欺もない世の中です。それが達成されたら警察は不要になります。10年でも20年でも火事が起こらなかったら消防は不要になります。
ですから、あらゆる人がセルフで整体できたり、家族や知り合い同士で整体できたりする。こうなると整体師・整体研究家は不要になります。
それは手技の整体のイメージですけど、もともと整体(野口整体)とは何かというと、これは治療術ではなくて「体育」なんです。活元と愉気が二本柱です。
狭い意味では活元運動というのは、正座・無意識・ゆらゆら体操で、愉気は手当てのこと。もう少し広げた意味では、活元というのは無意識の反射反応対応行為全般のこと。愉気というのは、他者との質のいい気の交流の中で生きていきましょう、ということです。
生活整体と和の体育が目指しているのは、活元的なもの、愉気的なものが世の中にもっともっと当たり前に普及している世の中です。
整体を健康法というくくりにしてしまうと、少しその範囲が狭くなりますが、整理したら上に書いたような、「生きる」ということと直結した「無意識反射・反応・対応」と「他者との(気=生命的な)交流」というど真ん中を押さえているのが整体(野口整体)です。
そこを抜くと、健康法というのは、なんか枝葉なものになってしまいます。
少し技術的・実際の技法の面のお話に移ります。この愉気というのは無心(天心)で手当てすることだと野口先生は簡単におっしゃいます。
無心で手を出すと、手が自然に相手の人の必要な所に吸い付くんだ。そしてその手当が足りれば、自然と手が離れるんだ、これだけでいいんだよ。こういう風にあっさりおっしゃいます。
達人というのは困ったものです。凡人だと、なかなかそうは言い切れないようなことをご自分ができるもんだからさらっと言われる。
でもまあ、さらっと言われるから「できるかも」と思ってやってみようという気になる。実際には10年やっても分からないことと、いきなりできるようになってびっくりすることも混じります。さらっと誰でもできそうに言うのも一長一短ですね。
実技の場面で解説します。
ここにうつ伏せになっている人がいて、背骨があります。背骨に無心で手をかざして背骨から離れた位置を移動していきます。手当が必要なところを通過するとふっと手が吸い付く。
だから吸い付いている感じがしている間は、手のひらと受け手の皮膚の間に紙をはさんでもスカスカに動かせるぐらいにソフトに、重みをかけず触れていればそれが愉気になります。表現は違いますが、だいたいこういうことを野口先生は著書で書かれています。
ところが私の駆け出し時代には、この「吸い付く」という感覚がいっこうに分かりませんでした。(つづく)
「生活整体」と「和の体育」研究家
触覚の体育・進化体操
津田啓史 拝
《マイクロストレッチ入門動画教材 好評発売中!》
場所を取らない、費用かからない、効果は抜群、疲労回復からプロスポーツ選手まで心からお勧め!
インターネットの動画サイトにつないで、何度でも繰り返し見ることのできるインターネット視聴版と、パソコンなどで見るDVD版の二つがあります。
全編1時間23分
1.ごあいさつ
2.特徴と効果
3.マイクロストレッチを始めよう
4.マイクロストレッチの呼吸
5.注意と応用
6.習慣化の技術
7.ビフォーアフター
☆インターネット視聴版4,000円
☆DVD送料込み5,000円