元気になる方法

生活整体　野口晴哉に学ぶ

【 元気になる方法 】

全身の連動ポイント、統一点（今日は統一点という名称を使いますね）を押さえても、別に悟りもしません。解脱もしません。（ふっと雑念が消えて統一しやすくはなります。それだけでも値打ちものだと思いますが）

万病が治るわけでもありません。治る可能性を高めてくれるとは思いますが、何もかもそれで解決するわけではありません。

初めて体験された時が、おそらく動きの違いがもっとも大きく感じ取れると思います。でも統一点を押さえて引き出せるものは、自分自身の身体を整えていくということが習慣化していくと、そんなにすごいという感覚は出ないと思います。

だって、何か特別な能力を得るというポイントではないんです。ただ持って生まれた身体のバランスに戻る、近づくというだけです。だから特殊な能力などは発現したりしません。ただ動物のようにナチュラルに近づくだけです。

「野生の勘」みたいなものは発達すると思います。もともと持ち合わせているはずのものだからです。

それだけ現代人は不自然だということですね。コリがあるのが当たり前のようになっていますが、魚でもウナギでも、身体の途中にコリがあったらものすごく泳ぐのがぎこちなくなると思いませんか？多分死活問題だと思います。

自転車で例えれば、ハンドルが曲がり、サドルの高さが不適当で曲がり、チェーンは緩んでさびていて、タイヤの空気は抜けていてパンクしている。ギヤはハイに入れて坂道を上っているような身体が当たり前になっているように思えます。

だから、マイクロストレッチで微力微動運動と出会って、進化体操で体幹皮膚反射運動を身につけて、それに統一点を加えて動いていくという方向性、プログラムにまとめてみなさんが実行可能にしていけるように進めています。

それが身に着くと、自分一人で「自分の身体という乗り物」が放置して朽ちた自転車から、整備された走りやすい自転車に戻れます。

一般的には、特別な能力やこれさえやれば大丈夫というようなものについつい引っ張られます。私もそうです。でも、ここで提案しているのは、まず「元に戻る」ことです。

詰まった気、滞った気が、普通に巡るだけの話です。気が元に戻るわけですから「元気」になるわけです。そういった背景を考えると、「元気」というものは、むやみやたらに活発に動く、動けるというイメージのものでもないのかもしれません。

用事のない時には、とても落ち着いて、安らいで悠々としている。本来の元気というのは、そんな質感なのかもしれません。

10月から道場を中心にした講座や整体を再開させて、徐々に忙しくなってきました。何より今日書いている、みなさんに習得していただきたいと心から思えるものが、シンプルにまとまってきました。

もともとコロナ禍で休業に入って、情報だけでも届けようとしてメルマガの回数が増えて毎日配信になったのでした。活動を再開したのに、メルマガを減らすのを忘れていました。なんか時間が足りないなと感じていましたが、活動を再開したから当たり前でした。

これから少しずつメルマガの発行回数は減っていきます。とりあえず来週は月水金になると思います。その分を、この「マイクロストレッチを入り口にして」「進化体操で触覚の体育をはぐくみ」「統一点でセルフ整体につなげていく」という一連のプログラム作りや教材づくりに当てていく予定です。


「生活整体」と「和の体育」研究家
触覚の体育・進化体操

津田啓史 拝

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１．ごあいさつ
２．特徴と効果
３．マイクロストレッチを始めよう
４．マイクロストレッチの呼吸
５．注意と応用
６．習慣化の技術
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