いい身体の使い方は「つられて 」動けばいいんじゃん

練習に練習を重ねた結果得られる「超人的な達人技」というようなものは、当社？では目標に置いておりません。

まずは「動物のような全身が協調して動く状態に近づく、戻ることから始めましょうや。達人技だってその方が実現可能性が増えまっせ」という前提で研究開発しております。

Youtubeでたまたま祭りの動画を見ていて、日本全国「乱闘」に近い祭りがたくさんあるんだなと感心。おっとりした人が多い講習でよく行っていた四国松山など、神輿に触覚のような突き出た丸太を四本も五本も前に取り付けて、クワガタムシかカブトムシの戦いのように正面からぶつかったりしています。松山の人のイメージがものすごく変わりました。

神輿に乗っているはずの神様はかなり迷惑だと思いますが（笑）

で、神輿のぶつけ合い以外にも乱闘がしょっちゅう起こりまして、暴徒？が流れるように動く。命令に従って動くのではないのに、あたかも二つの流体がぶつかり合うよう、ちゃんと集団同士が生命体としてぶつかり合っているように見えます。

他者の発する気だとか、怒号の発生場所だとか、とっさに動ける方向だとかを集団が同時に感じて、一つの生命体のように動いています。

連動する身体の方が、連動しない身体よりよかろうと思います。ところが「連動させよう」とすると「頭」が命令して、「身体が従う」という構造になりますから、その時点で二体に分離しておりますから、スタート位置が間違っている可能性が高い。

頭が命令しない構造で挑む方がよほど成功確率は上がりそうです。だいたい頭は身体の事情を忖度しないで、無茶ばかり言いますから。

だから頭からの命令に従って動くのをやめ、頭を休めたまま動く方がよい。そちらに切り替える練習方法を提案します。

言い換えると「思わず動いてしまった」状態を再現できればいい。「思わず動く」状態と言えば「つられる」状態がおなじみです。

ということで、今回の動画は「つられる」という要素を組み込んだ練習方法の提案です。思った以上に素敵な質の自分の動きと出会えます。

22年8月29日追記
【訂正】
触覚のような棒を突き刺しあう松山の祭りと書きましたが、新居浜の間違いでした。松山は神輿同士を直接ぶつけ合うさらに過激？なものでした。訂正の上、お詫びします。

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