また能登で災害が、、、
これを書いているのは9月の22日の日曜日の朝です。
昨日から今日にかけて能登半島で大雨洪水土砂崩れです。珠洲市、輪島市、能登町の被害がひどく、ちょうど元旦の能登半島の大地震の被害がひどかったところに重なります。
私たちの災害救援団体(津田が理事をさせていただいている災害救援レスキューアシスト)が元旦の地震で珠洲市に駆けつけたのは実は昨年の5月にも能登で地震が起こり、2カ月ほど活動したご縁があったからです。
現地の区長さん(地区ごとの自治会長さんみたいな役目の人)から、顔見知りになったスタッフに「助けてください」の連絡がありました。こちらも「行くなら珠洲しかない」と元旦の午後から準備を進めているところでした。
何が言いたいかというと、奥能登の珠洲市、輪島市、能登町は、2023年の5月5日の子どもの日に地震、翌2024年の元旦にさらにひどい地震、ようやく仮設住宅ができ始め、一部入居が始まったぐらいのお彼岸の時期に大水害。1年の節目の日、親子親戚が集まったり、ご先祖さまの参りに行こうかみたいな日程にことごとく大災害が起こっています。
1年4カ月の間に3回です。
それで、今回心の中からわき上がってきた思いは「能登の人はなんて気の毒なんだ」ではないんです。地震も水害も日本中どこで起こってもおかしくないんです。だから今回の水害で起こった感情というのは
「能登が引き受けてくれた」
なんです。「能登が身代わりになってくれた」ととらえないといけないという思いです。
能登の人が罰当たりということは断じてありません。神や祭りを大事にするということなら能登はどこにも負けないです。キリコ祭りというのが集落ごとにあります。ねぶたみたいに光る立て看板を立てた神輿や山車みたいなものをキリコといいます。
祇園祭とか岸和田のだんじりみたいな「1年のこの日に集約」な祭りではなく、7月から10月まで各集落で日をずらして行われます。今回被害を受けた能登町では、賛否両論ある中で7月に祭りをやりました。動画で見ました。1月に人っ子一人いない真っ暗なゴーストタウンみたいになっていた見覚えのある道に何台もの神輿やキリコが行き交い、ものすごい人でした。
今レスキューアシストがベースを構える珠洲市の正院町も9月の14日にキリコ祭りを復活させて、その日ボランティアに来ていたメンバーは一緒に担がせてもらって「興奮してなかなか寝られなかった」と大喜びでした。これまた夜には真っ暗になる地域にたくさんの人が繰り出して楽しそうに祭りに参加されていました。
2回の地震で意気消沈して、なんとか夏のお祭りを復活させて、少し前を向けるようになったところでのこの大災害です。
過去2回の能登地震に対しての国や県の対応はものすごくお粗末です。じきに忘れ去られるのを織り込んで、ちょっとやったふりだけしておいて、後は過疎地として消えてなくなっていいんじゃない、という未来を描いていそうな対応です。
もしかしてそこまで計画的な悪意はなく、ほんとうに能力がないだけかもしれません。
いずれにしても、能登が3回も引き受けてくれているんです。同じところに繰り返しているので、県や国がまともに災害対応できていないことが浮き彫りになります。つまり、やり直すチャンスなんです。
今年の前半活動した能登北部の外洋に面した地域は、多数の土砂崩れや道路陥没で孤立地域が多数出たらしいけど、今朝(月曜日)の仲間の情報で重機ボランティアが夜を徹して道路をあけて孤立解消に動いています。
困っている人を助ける、庶民の暮らしが楽になるという当たり前のことをやる政治家を支持し増やさないと次はあなたの住む街が大災害かもしれません。
津田のやる整体は、全身が助け合ってどこか一箇所に負担をかけないことで快適に生活できるようにしよう、スポーツや運動の上達や故障防止につなげようというものです。
だから、どこか一部に負担を押し付けて、別の場所が知らないふりをしているありようというのは、整体から導き出した当たり前の身体のありようとは相いれません。
その違和感を自覚して解消する方向に自分を置いておかないと、自分の整体が嘘っぱちになります。だから、人の集まりである国のありようの違和感も指摘させていただいています。
各種講座
お申込みはできるだけ開催1週間前までにお願いします。希望目的確認や予習動画を見てもらうことにつなげられますので。
受け手参加型整体は、各地の一日講習にも盛り込みますが、量的には全体の時間の3分の1ぐらいまで減らし、「Kトレ」「五感」「統一体」などセルフでやれる身体の整え方を幅広くやって、自分に最適なものを見つける進行に変わります。
受け手参加型整体や整えるほどうまくなるスポーツトレーニングを研究している整体研究家
津田啓史 拝