前回の内容をおさらいします。
一番小さなポストイットに思いついた用事は全て書き出すようにして、月1枚の表、ダイアリーの週間ページ、その他様々な場所に貼り付けてみて、どれもうまくいかない。書き出したことがどんどん行動に置き替わっていくという結果が起こらない。
ところが1枚のメモ用紙に七五調でやりたいことやする必要のあることを書き出していったら、読み返す前にいくつか終わっていたり、数多くのことにとりあえず着手できていることに驚いたという事態が起こりました。
なんで今回はうまくいったのでしょうか? その分岐点というのはどこにあったのでしょうか?? という話の続きです。
たぶんここだと思います。
「1枚のメモ用紙に七五調でやりたいことやする必要のあることを書き出していったらうまくいった」
と書きました。
また「読者の皆さんもやらなくちゃいけないことを思い出したら、すぐにメモしておいてくださいね」
というような文章がこのメルマガに出てきて、何の違和感もないですよねということも加えます。
何が言いたいかというと「メモ」の部分です。
「memo」は「memorandum」の略です。英語で「memorandum」は「備忘録」という意味だそうです。
派生語としてメモリーとかありますね。記憶とか記録とか思い出すとか、そういう関連が「メモ」の界隈に集まっております。これがメモの特性ですね。
さて、私が「やることを書き出す」のにポストイットを使ったと書きました。メモ帳によくあるサイズのポストイットだと場所をとって仕方がない。段階的に小さくなって売っている中で一番小さなサイズのものを使いました。大学ノートの太めの罫ぐらいの太さで3センチもないでしょうね。
これだとメモ帳の小さなページでも上から下までで15個並ぶからです。それを3列までは入れられますから、1ページに45個ほど貼り付けている形式でした。
する必要があるのにやれていないことを思い出すたびに書いていくと、ものすごく多くなるんです。だからポストイットの大きさは着々と小さくなっていきました。
でもそのことに対して良くないという思いはありません。だってそこに書き出しておくことによって、する必要があるのに忘れていたことがあっても、それを見返せば、思い出せるからです。
前記したようにメモというのは「備忘録」です。忘れることに備えて記録していく紙のことです。私の取り組み方は、その書き出したものを様々に張り替えていけるという機能まで追加した画期的なもののはずです。だけど、全然そこに実行力が生まれてこない。
そうです、今書いたことの中に既に答えがあります。私が採用した「大量メモ書き出し貼り替え方式」は「忘れないための仕組み」であって、「実行力を上げるための仕組み」ではなかったのですね。
覚えてさえいれば実行できるというのは過信でした。忘れないこととやれることというのは別なのに、何か忘れてさえいなければ、実行できるかのように錯覚していたのです。システム設計の前提が間違っていたのです。
私が問題にしていたのは、数多くのやることやアイデアを「忘れない」ことではなくて、「実行し、継続し、習慣化し、上達し、いくつかのことは目標をクリアする」ことだったのです。必要なのは拙くてもいいから実行することだったのです。
私がやった「大量メモ書き出し貼り替え方式」が実際にどういう効果を生み出したかを説明します。これは「七五調で書いた To Doリスト」がうまくいったことで一層明らかになりました。
「大量メモ」を見ると、それは「やろうと思ったけどやらなかったことリスト」になったのです。「形にならなかったアイデア」「着手していないプラン」「なぜそのことが大事だと思ったのか分からない項目」「書いたときの『ちょっといいこと思いついた!』のウキウキ感が何だったか思い出せない項目」などがページ一杯に貼り付けられているのです。
採用したポストイットが最小サイズなので、なおさら情報量が限られます。必要最小限の単語しか書いてなかったりします。
見るとやる気になるというよりも、✕だらけで返されてきた欠点のテスト用紙を見るような気分です。書き出したあと、手をつけないまま経過した時間が長ければ長いほど、その「うんざり感」は増し、ますます増していきます。
はい、忘れてしまわないためのメモは、かえってモチベーションを著しく下げるだけのものになり果てていたのでした。
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