大阪府感染者1,000名とはどういう数字なのかを考えた
大阪府の感染者1,000名超え、兵庫県の感染者400名に迫る状況なので、
しばらく休業させていただきます。
以後の状況は、サイトを通してお知らせします。
現時点ではいつまでというのは不明です。
※昨日の読み物、骨盤ダイエットの後編は明日に順延です。
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【大阪府感染者1,000名とはどういう数字なのかを考えた】
●1,000人の持つ意味
大阪の一日のPCR検査陽性者数が、1,000人を超えるという速報が火曜日の午後に流れました。受講を見合わせる連絡もあり、当面休業せざるを得ないなと判断しました。
改めてこの「陽性者数(ほぼ感染者数なので以後は感染者数と表記)が1,000人」という数字の意味を考えてみました。
まず「感染者が1,000人出た」というと危険性が高まったような印象を受けますが、よくよく考えると今の大阪で感染がわかった場合は自宅、ホテル、病院等で隔離される人がほとんどだと思われます。
ということは、感染機会のある人が本日1,000人感染させられない環境に移動させることができましたということがその実態でありますから、大変だという印象の裏側で1,000人分の安全性を高めた、ともいえます。
早い話、この1,000名の人が検査を受けることなく市中を徘徊していれば、あっという間に2倍3倍の感染者を増やしていくということになります。なので、ニュースは本日1,000人の感染者が隔離されましたという方を添えた方が良いのではないかと思います。違いますかね?
1,000人の人が隔離されたということに気づくと、一方で今も感染したままで隔離されないで生活している人がたくさんいるんだろうということに気づきます。一体どれぐらいの人がいるんでしょう。
新型コロナウィルスは潜伏期間が長くて、感染から発症まで4~6日、長ければ7日くらいはかかったはずです。その後病院に行く、検査をする、報告が上がる、取りまとめをする、マスコミに発表するというのに2週間くらいかかると言われていました。その後の厚生労働省の発表などを見ていて2週間からは短縮されたのではないかという印象を持っているので、ここは少なめに10日間ということにしておきます。
毎日発表される感染者数が1,000名だと仮定して、同じだけの発覚していない感染者が10日間いるとすれば10,000人ということになります。
また新型コロナウィルスの特徴として、無症状にもかかわらず感染していて、人に感染させる能力も持っているという人がいるということも明らかになっています。つまり、無自覚無症状で実は人に感染させていたかもしれない人の存在です。こういう人も検査されずに一定数いて、すでに直っているという人です。
さらに現在の1,000名という人数は毎週毎週増えながらの1,000名ですから、まだ検査に至っていない一日の感染者数はすでに一日あたりのそれを超えて、1,200とか1,500 (一日あたり)という可能性もあります。
ということで、今拡大しているという前提で、無症状者と既に拡大スピードの影響を受けている増大分を考えて、5割増というふうに考えれば、今現在15,000人ぐらいの人が大阪府で既に感染してまだ隔離されることなく生活しているという可能性がある数字だということがわかりました。
ちなみに大阪の人口が8,800,000人です。この8,800,000人を、推定感染者15,000人で割ってみます。
結果は587人でした。もともとざっくりした計算ですから、この出てきた数字もちょっとざっくりと端数を処理して小さめにすると600人なんですね。
今も感染拡大傾向だという前提で計算すれば、大阪で600人の人とすれ違ったらそのうち一人ぐらいは感染しているという数字だということがわかりました。(リアルに考えれば、症状が出た人は自宅で寝ているかもしれませんが。あくまでも計算の話です)
これまたざっくりとした計算ですが、今週1,200人という数字が出れば、推定500人に一人くらいに数字は下がり、考えたくはないですが2,000人というような数字が出れば、300人に一人くらいが感染しているという計算になります。
●対策は三つ
こういう風に考えると、冒頭に書いた「検査で陽性になった人の数というのは、その後人にうつせない環境に移動させられる数なんだ」という事実が重要になってくると思います。
早い話、感染しているにもかかわらず生活している人、推定15,000人、一斉に見つけて一斉に隔離することができれば、感染の蔓延をストップすることができるという理屈になります。
ロックダウンして他人との接触をほぼ絶ってしまうか、すでに感染している人を見つけて徹底的に隔離するか、その二つを合わせてやるか。
素人が考えても方法としてはこの三つになります。そしてシンプルに考えれば、前の二つは100%の精度で実行はできないのだから、可能な範囲で二つ合わせて少しでも効果が高まるようにするということが最も現実的で効果的で妥当だと思われます。
●ちなみにワクチンは
ワクチンワクチンと言われておりますが、日本は先進国の中で最もワクチン接種が遅れております。ダントツで最下位だそうです。もちろんワクチンの質にもいろいろあるでしょうけれども、よく世界の中の貧しい国として挙げられるバングラディッシュにも負けているそうです。
さて、昨年国民一人当たり100,000円が配られましたが、大阪府は支給がダントツに遅かったそうです。お金を口座に振り込むだけがなかなか進まない大阪府で、ワクチンに限ればいきなり高速で接種を終えることができると想像することは合理的ではないです。できたとすれば、それは医療従事者の献身的な努力によるものだろうなとは思います。
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史 拝