インフルとコロナ 死者数同じ1万人だけど

【インフルとコロナ 死者数同じ1万人だけど】

前回は、お金を世の中に生み出す二つの方法を次回書くというところで終わっていますが、一度コロナとインフルエンザの話に戻ります。

日本の国民は、コロナがまん延しているのではなく、ものすごく抑え込んでいるというお話です。

増えていないと言うわけではないですよ。増えているけど頑張ってるんじゃないですか、と言いたい。

 

●コロナとインフルエンザの死者数は同じだの意味

この冬に日本でインフルエンザが全然はやらなかったというデータがあるということを受けて、それは外国から全然入って来ないせいもあると考えました。

よく考えれば、例年のインフルエンザの流行というのも、国内に潜伏していたウィルスが発症して流行しているというよりは、諸外国から入ってきているからだという話をどこかで読んだことを思い出しました。だって「香港型」とかいうでしょう。

そして、よく考えれば、コロナだって外国から入ってきて流行しています。国産ではないのですから、コロナもインフルエンザも条件は同じでした。同じ条件でコロナに気を付ける生活をする人が増えたら、インフルエンザは全然流行できなかったということになります。だから、それだけコロナの方がインフルエンザよりも感染しやすいという判断ができると思います。

 

●インフルエンザはPCR検査はしていない

もう一つ付け加えたいことがあります。コロナの死者の1万人というのは67万人のPCR検査の陽性者数の中の数字です。インフルエンザは1千万人以上の人が発症して1万人の死者です。

インフルエンザの場合は、風邪気味程度の人ではなく、それこそインフルエンザレベルのきつい症状の人を検査して、その結果としてカウントされた数字です。(正確には全数検査しているわけではなく、定点観測から倍率をかけた推定値らしいですが)

6年前に娘が大学の入試だという年に、少し風邪気味だったので念のために病院に行きました。インフルエンザだったら娘にうつさないように最大限配慮しないといけないからです。

あれこれ問診してドクターの診断はただの風邪でした。ただ、こちらの来院目的を知っているから最後の最後に念のために検査をしておきましょうということになりました。「まず大丈夫ですけどね」と言いながらです。

それで検査キットで検査したら、先生苦笑いしながら「あー、当たりでした」

インフルエンザだったのです。

つまり何が言いたいかというと、コロナ以前なら1千万人以上流行しているインフルエンザの感染者数というのは、PCR検査をした結果ではないということです。もしも厳密に実施したら私のような軽症のインフルエンザも見つかって何割増しになるのではないですか、というお話です。

そうすると、インフルエンザの致死率というのはますます下がります。

インフルエンザと比べるなら、死者数ではない。インフルエンザが毎年のように1千万人を超えるのに、そのインフルエンザがほとんど見つからないぐらい抑え込めただけの感染予防生活を国民がしているというところでしょう。

私が総理大臣だったら、記者会見でその話をしますね。

「みなさん、すごいです。みなさんの感染予防生活は、インフルエンザがほぼないぐらいの結果が出ています。そしてコロナも増えてはいますが、欧米インドなどと比較すればものすごく抑え込めています。」

まだ大阪のようにピークアウトしていない東京ですが、実効再生産数(一人が何人の人にうつしているかの数値)は、1.01ですよ。100人の感染者が101人にしかうつしていないというのが現状のデータです。だから欧米のように爆発していません。これが1を切ったら収束に向かうしかないのです。

島根県みたいに「感染者の接触者を2週間さかのぼって検査する」とか和歌山県みたいに「濃厚接触者の基準をゆるくして接触者の範囲を広げて検査する」というようなところまで手が回っていなくて1.01です。

私が東京都知事なら、記者会見でこの数字を言いますね。

「1.01までみなさんの努力が実っています。100人の感染者を99人か98人に減らすだけで、どんどん減る直前まで来ています。ありがとうございます。もう一息です」

庶民は頑張って結果を出していませんかね。(つづく)

 

生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝