企業融資と願望実現テクニックの類似性に気が付いたぞ その4

【企業融資と願望実現テクニックの類似性に気が付いたぞ その4】

前回は、銀行でお金を借りても、事業に使わないで散財しちゃったら、ただ借金を抱えた人になるだけだというところで終わりました。

これってサラ金で借金地獄におちいった人と同じじゃんということに気づいて、ますます銀行融資というものの性格が正確に分かりました。

無計画に失敗した後で、見かけの帳尻を合わせるのが良くないサラ金の借金で、未来の成功の結果を仮に目の前に実態のあるお金という形で出してくるのが、銀行の融資だったんですね。

私は借金というとこのサラ金のイメージが強かったので、まったく融資を受けて事業を発展させていくというようなことが頭に浮かばずに今日まで来ていました。

さて、イメージトレーニングの場合の成功確率を高める方法として、その途中のステップに注目をして、そこを具体的に思い浮かべる人の方が成功確率が上がると前に述べました。

そのステップの部分は銀行融資の場合、事業計画とか経営計画という形でちゃんと押さえておかないと銀行がお金を貸してくれません。

つまり銀行融資というのは、願望実現というメンタルの世界だと思われているものを、紙幣という実体のあるものに置き換えます。

また細かいステップをイメージするというところを「事業計画や経営計画」という実体のあるものにする作業を必須にすることで、メンタルトレーニングによる成功法とか願望実現というようなことに全く興味関心の向いていない人も、知らず知らずにそれを実践していくシステムになっていたのです。

私事で言えば、銀行に融資を受ける予定はありませんが、コロナの影響を受けた人に対しての補助金を申請する予定があります。そしてその補助金というのは、後払いの補助金なのです。

コロナによって影響を受けた事業の立て直しの計画書が必要です。それに基づいて必要な資金の計画を細かく立てて、それを審査機関が審査して妥当なものであるという判断をされると、計画に沿ってお金を使った後で、実際にかかった金額の3分の2とか4分の3という金額が支払われるという形のものです。

そういうことを先日調べていて申請しようと思っていた矢先に、このお金の仕組みのことをメルマガに書こうと思って頭の中で整理したら、なんだ普通の世の中の、銀行融資を受けて事業を展開していくという膨大な数の人がやっていることは、願望実現のセミナーなどで講習を受ける内容をリアルにやっているだけなんだということがわかったということです。

高い金額の成功セミナーやスピリチュアルカウンセラーに頼んで夢の実現に進むというのと、「泉州信用金庫」やら「きのくに信金」(別にどこでもいいんですが)の融資窓口に行って融資を申し込むのは、実はほぼ同じプロセスを要求されるものだったのです。

違いは、セミナーは、受講料を先払いしてから、稼いであとから収入を上げるのに対して、銀行は先に成功後の利益を目の前に積んでくれて、毎月分割で帳尻を合わせていくというところですね。

もう一つ決定的な違いがあります。それはあなたの資質と計画がずさんであっても、成功セミナーやコンサルタントは受け入れてくれるので、その分のお金は必須で発生するということです。

銀行の場合は、あなたの資質を見て、計画を見て成功確率が低いと見なしたらお金を貸してくれません。だから費用負担は発生しません。つまり、失敗を回避できるということです。

なんと無料で、朝から晩まで成功した人と失敗した人を見ている銀行マンという専門家にコンサルタントを受けることができるというのが、銀行融資の仕組みなんだと納得した次第です。

担保がいるとか保証人を立てろとかいう、銀行のリスク回避の仕組みはここでは加味しないで話を進めましたけどね。

銀行融資はつまり「あなたの夢をシビアにリアルに実現させるためのシステムだ」ということが分かったことと、それを成り立たせているのが、ただの紙切れか口座の残高として書かれているただの数字、つまりお金という架空の存在だというところが、私には何とも面白いのです。

 

生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝