うまくいく方法が分からなくても、やれる方法 へたれん

【うまくいく方法が分からなくても、やれる方法 へたれん】

求められているレベルのものは、そのレベルにならないとどうやればいいか分からない。事前の想定はたいてい外れている、という話に戻ります。

正解が分からない初心者や未熟者にも方法はあります。それは未熟者は正解は分かりません。でも

「これは正しくない」

というのは、少し真剣に向き合えばけっこう分かるのです。

当たりは分からなくても外れは分かるのです。というので、一つ筆者の実例を書きますね。

筆者、この休業自粛に入ってせっかくの自宅謹慎?中なので、ほぼ毎日尺八を稽古しております。高校1年生の時にバイトして買って、まったくの我流で、まあ見事なぐらい上達していません。

古典本曲なんてものを吹きたいわけではなく、Jポップを吹いております。小田和正さんの歌など原曲のキーではとうてい歌えません。だから尺八で吹けたらいいなというような動機です。

習ったこともないし、練習もたまになので本当に下手なまま45年。初代は割れてしまい、おじさんにもらった二代目は引っ越しのどさくさに紛失し、今三代目を吹いています。

しかし時代は変わりました。

最近はYoutubeが発展して、いろいろな先生が尺八の動画を無料で上げておられる。Jポップもずらずら上がっています。私の好みの曲を大量にアップされている先生がおられたので、その先生の動画を観ながら、画面と音に合わせて毎日5曲~6曲(回)ぐらい吹きます。

ちなみに今、一番メインで練習しているのは、あいみょんのマリーゴールドです。「♪ 麦わらのー 帽子のきーみが」です。

先生があまりに簡単そうに上手に吹くので、この曲をメインに選びましたが難しい。なかなか上達しない。そこで登場するのが「へたれん」です。

正しく吹くというのを分かる範囲で簡単に言葉で書けば

〇音程が正しい
〇リズムが正しい
〇音がいい

と言い表すことができます。でも実際に吹くと、

●音が外れる、間違う、抜ける、
●遅れる、早すぎる
●かすれる、ぼける

訳です。そこに「へたれん」を入れています。

何度も言いますが、正しく吹くのは難しいのです。どうやればいい音になるか、正確なリズムに乗れるのかは分かりません。

しかし、これは正しくないとうのは未熟者でも分かる。だから、わざと

◎音程を外しながら吹き
◎早めに吹いたり、遅らせたりしつつ
◎わざと音がでないように吹いたり、ぼやけた音を出したり

というのを挟むのです。

生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝