失敗を認めないと対策が生まれない

【失敗を認めないと対策が生まれない】

緊急事態宣言というものが、過去うまくいったように見えるときは、実は2週間のタイムラグによって既に減少傾向に入っているときに宣言をし、宣言とは関係なく感染者数はだんだんと減っていくにもかかわらず、何か効果的な方法のように勘違いしたまま一年以上使い続けていることへの憤りを前回書きました。

ここに、見過ごしてはならない重大な部分があると思っています。

何が言いたいかというと現状が第五波だとすると、過去の四波は、一旦上昇した感染者が、長くて2ヶ月くらいで減少に転じて、結果的に少ない数まで落ちたから「波」になったわけです。

落ちたから波なので、落ちなければ「上り坂」です。上りの線があってそれが下りの線に変わるから「へ」の字、つまり波になるわけです。

私はこの「なぜだかわからないけれども、途中から感染者が減って下り坂になる」という現象が不思議で不思議でしょうがないのです

和歌山県は、大阪のように保健所をつぶしていかず各地域に残して、感染者が出たら幅広く接触した人を検査しています。だから一時的に感染者が増えたような数字になっても、それ以上の広がりを押さえ込むことに成功しています。そういうまともな対策があれば辻褄が合います。

ところが東京とか神奈川とか大阪とかは、濃厚接触者の追跡をするというのをずいぶん前から諦めているような状況で推移していると認識しています。「徹底的に検査をして、陽性者を隔離していった結果」でもありません。とにかく検査数は諸外国に比べて非常に(異常に?)低いです。

感染爆発が起きている国と同じウイルスが流行しているのですから、感染者が増えれば増えるほど感染機会が増えるのですから、それこそ指数関数的に増え続けてもおかしくない。それがなぜかある程度の期間が経つと減少に転じます。

私が総理大臣だったら、この不思議な現象を解明するために多額の予算をつけて、たくさんの人員を確保して研究してもらうと思います。

だって緊急事態宣言を出したって、見かけは効果があるように多くの人が錯覚してくれているかもしれないけれども、実際は感染者減少にはほとんど効果がなく失敗しているわけですから、どうやれば減らせるかというのはめちゃめちゃ興味があります。

感染対策には失敗しているにもかかわらず、なぜか2ヶ月も経つと感染者は減少していくという事実があるのですから、そこを掘り起こしていかないというのはなんともったいないことだろうと思います。

でも、緊急事態宣言が、水面下で感染者がすでに減っている段階で発令され、発令をきっかけに2週間後に感染者が減るという効果もなかったという「効果なし、失敗」という事実を認めない限り、そういった掘り下げはしないだろうなあ。

この一週間、感染者数は増えていても、わずかながら増加率が低下しているという事実があります。一方で、「平気でオリンピックをやってるんだから、私だって少しぐらいお出かけするわよ、遊びに行くわよ、旅行するわよ」ということが並行して行われてきた過去2週間ほどの影響は、これから出てきます。

平たく考えれば、現状でも過去最高値をたたき出し続けているのですから、もうしばらくは悲惨な数字で増え続けておかしくないと予測しています。

にもかかわらず、わずかばかり出てきた感染率の増加率の低下というのがこのまま続いて、欧米なみの大爆発に至らずに済めば本当に幸いだと思うのとともに、そうなったらなったで、デルタ株が増えている状況にもかかわらず、やはりなぜ減ってしまったのだろうというのはぜひとも研究し、今後に生かしてほしいと思います。


【参考】新型コロナウイルス 日本国内の感染者数・死者数・重症者数データ|NHK特設サイト

生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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