DaiGo氏のホームレス発言を身体から考える 2

【DaiGo氏のホームレス発言を身体から考える 2】

「政府や行政の様々なサービスというのは、全て国民の税金によって賄われており、また賄われるべきものである」という考え方が当たり前ですが、本当にそうなんでしょうか?

税金によってさまざまな行政サービスが行われる、ということそのものは否定しません。ただ「絶対に税金の金額を超えてはならない」という部分は多大に誤解があると思っております。

前回の読み物の冒頭に書いた「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めているんじゃないからね。」
というDaiGo氏の発言も、同じ前提のもとにあると思います。

私は、これから私が主張している説が何から何まで100%正しいと言っているわけではありません。見落としもあるとは思っています。結論というよりは方向性というくらいのものであろうかと思います。

ただし、社会全体が前提にしている「お金に対しての考え方」というものの中に、明らかに間違い(知られていないこと)があるということを前提に、行政サービスは全て国民の税金によって賄われなければならないという考え方と、私がここで拙いながら開陳していく考え方を比べてどちらが、社会の中で活発に働く人、活発な行動が増えるかと考えていただきたい。その結果長期的に見たらどちらが健全か、ということも考えていただきたいと思います。

一見理屈にあっているかのような外見をしていて、実際には働く人から活力を奪う方法よりも、社会の常識になっていないけれども、確実に活発になる人が増えていく方法の方が、問題解決に対して有効であるということだけは、これはどんな難しいご立派な経済理論等を引っ張ってきても変わらない結論になります。

とにかく根底にあるのはお金というのは何かという問題です。

言い換えれば「もの(供給力)が先か、お金が先か」という問題です。

お金という、ただの紙切れに印刷されている金額相当の「引き換え能力」を宿している根本は何かと考えれば、それはそのお金で買えるものやサービスがある、という現実の方です。つまり人が働いて生み出して確保しているものや力があるから、お金に価値が宿るのです。

昨年マスクや消毒用アルコールが品薄になったら、値段がどんどん上がってきました。つまり供給されるものがないと、相対的にお金の価値がどんどん下がっていったということになります。

お金があるからものが買えるのではなく、買えるものがあるからお金に力が宿るのです。ここが大きな勘違いです。

つまり、今の日本は今の日本を作り上げる過程におられた数多くの国民が(生きている人も含めて)よってたかって幅広い供給力を確保した結果として、紙切れ(もしくは銀行残高の数字)に価値を宿しているのです。

お金というものが世の中にあった方がいいか、ない方がいいかと考えれば、お金という便利なものがあることで、ますます人が活発に動けるようになっていますからあった方がいい。だったらなおさら、そのお金の持つ長所を生かす方法を模索していくべきですね。

そうやってお金に価値が宿っているとき、そのお金が人の間を移動すれば移動するほど、そこに「動く、働く、何かを生み出す」というものを自動的に発生させますから、供給力が確保されてますますお金の価値が揺るぎなくなっていきます。

ところが、お金というのは移動するときに人が働くとか、人が動く、新しい技術を作り上げるなどなどのことを活発にする作用がありますから、逆に言えばお金が移動しなくなると、人は活発に動くことを抑制されて、働く機会、技術革新、問題解決の速度が減っていきます。

人が活発に働くので供給力が維持される。供給力が安定しているのでお金に価値が宿る。そのお金を活発に動かすほど人は活発に働く。活発に働くことでますます供給力が多様になり安定していく。こういう仕組みで今の日本は回っているわけです。

では仮に、今日本で出回っているお金の半分くらいを吸い上げるくらいの大金持ちが出てきたらどうなるでしょうか。そうすると世の中に出回るお金は半分になります。今の世の中では、お金が動かないと人は働けなくなります。世の中に出回るお金が半分になると、そこまで単純かどうか分かりませんが、人が働ける、何かを生産する度合いは半分になります。

なので、誰かのところにお金が集まりすぎないようにお金をたくさん儲けて貯めこんでいるところからは多めに税金をとって、何らかの形で(公共投資とか、防災対策とか、福祉とか、公務員の給料とか、全体の利益になりそうなところ)再び世の中に吐き出します。そうすると世の中に出回るお金が増えるので、またお金が活発に動きます。税金というのは本来そういう役目を持って集めるべきものです。(だから消費税というのは根本からおかしな税金なのです)

そして、世の中の動きが活発でないときには(景気が悪いと言われる状態)ちゃんとお金に価値が宿っている状態が維持されているのであれば、通貨発行権がある政府がお金を刷って吐き出せばいい。お金が動けば人が動きますから、社会が活発になります。

何より大事なことは、人が活発に働いて、いろいろな問題を解決していって、衣食住心配なく生活がしていける供給力を確保していくことです。これがなくなるとたちまちお金の価値がなくなり、供給されないんですから国民は生活が破綻します。

極端な話、供給力が健全に維持されていれば見かけ上の国の借金が増えていても、外国から借金しているわけではありませんから返済する必要がありませんので、借金で国が潰れるということはありません。子孫にツケを残すこともありません。

明治政府ができてから以降でも、国の借金なんていうものは何万倍かに増えているはずです。にもかかわらず今まで破綻しておりません。

お金というものが、政府が貨幣を発行するか、民間が銀行から借りるかして世の中に出回り、その総額が少しずつ増えていくという形で発展していくという仕組みを採用している以上、世の中に出回っているお金は民間か政府かの誰かの借金という体裁になるのです。

民間のお金は返済されなければいけませんが、政府の借金と言われるものは、単に通貨発行した残高のことなのです。これを一緒に考えることそのものが極めておかしな考え方です。


生活整体研究家
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