生きるが分からないと健康法は成立しないでしょ
【 生きるが分からないと健康法は成立しないでしょ 】
生活整体をテーマにお話しします。
生活整体というのは私が作った造語なのですが、ここでは詳しい説明はしませんが、大雑把に分かりやすく言えば、いわゆる健康法のジャンルに入ると思います。
いろんな健康法というものを考えていきますと、だいたい何か良さそうなものを足していく、加えていくことで健康を増進しようとしている。そういう風にまとめられるんじゃないかと思います。
例えばいい水を飲むだとか、いいサプリメントをとるだとか、適度な運動を加えるとか、筋肉に強さを加える。基本的に良さそうなものを足してやれば健康になるでしょう、たぶん、とこういうのが前提になっています。
ところが健康法というものをよくよく考えていきますと、生きている間しか健康のことは考えられません。ということは、健康法というものを考えるときには「生きるってどういうこと?」ということを一度真正面から考えませんと、それは正しい形で成立しない可能性があります。
「生きるとは何をしていることか?」ということを明確にして、それを推進する方法があるなら、それが本当の意味で健康法であるはずです。
生きるって何をしているときなんだろうと考えてみると、自分以外の外側から来るさまざまなものに対しての無意識的な反射行動の集合みたいな意味があります。医学上の死や生とはちょっと外れますけど。
寒ければ震える、お腹が空けば食べ物を探す。見目麗しいご婦人がいたら鼻の舌が伸びる。敵が来れば逃げるし、獲物が来れば追いかける。
人間の世界におりますと、いちいち考えて行動しているように思えますが、実は意識で行動しているということもほとんど錯覚であり幻想です。
人間が行動するときは、ほとんどの場合が無意識です。いやいや、そんなことはない。俺は考えて行動しているんだというような場合でも実は無意識だということが多々あります。
本当に脳というのは優秀です。優秀かつややこしいことを平気でします。
喉が渇いたからコップの水を飲もうと思って手を伸ばしてコップの水を飲んだ。明確にそんな風に自覚している時でさえ、実はコップの水に手を伸ばそうという無意識な行動が先にあって、0.5秒ほど遅れて「喉が渇いたからコップの水を飲もうと思った」という記憶を作るというような芸当を脳の中でやっています。
なんでそんなややこしいことをわざわざするかというと、今生きているこの瞬間も身体というのは知覚できる分量を超えた膨大な情報を得ながら、いちいちそれに対処しているわけです。ものすごくたくさんのことを対処していっているわけです。
ところが人間というのは、言葉が発達して意識が発達しましたので、自分の意思で動かしているというような錯覚をするようになりました。
そう思うのは勝手ですが、人間が一秒の間にすべての感覚器から受け取っている情報をすべて意識の上で自覚しようとすると、三日かかるぐらいに大量にありますから、一つ一つの情報に対していちいち命令を下すのは無理です。(つづく)
「生活整体」と「和の体育」研究家
触覚の体育・進化体操
津田啓史 拝
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