意識が社長ではないです
今週来週の予定
28日日曜日29日月曜日が大阪道場での一日講習会の日なので、参加希望の方は下記からご連絡ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S66658399/
8月の3日は夕方から名古屋講座。
4日は横浜午後で5日は東京午前からで一日講座です。
6日は平成国際大学女子硬式野球部の指導日なので火曜日の新大阪健康道場はお休みです。
意識が社長ではないです
メルマガの最初の自己紹介文を変えました(ブログではカットしている部分なので、以下に再掲します)。
「意志や意識が自分の行動を支配しているという間違った思い込みをはずしたらどうなるか、ということを整体の視点で研究している整体体育研究家の津田啓史です」
人間というのは「自分がこう考える」という「意識」があることで、いろいろな発達をしてくることができましたが、弊害もあります。
意識があまりにも発達したので、意識があらゆる事象や情報を認識して、意識がことごとく可否を判断して行動につなげていると誤解してしまったのです。
「自分の意識が自分の行動を作っている」という前提です。
意識的な知的な活動はとても役立ちますが、すべてを認識して判断しているというのは買いかぶりです。生命を維持し生活している場面のほとんどが認識されず無意識のうちに行われています。
昼に食べたものが明日尻から出てくるまで、私の意識は何ひとつ情報をキャッチできておりません。意識できるのは腹痛や胃痛、下痢などの緊急事態のときぐらいです。
なんら命令していないのに、何を食べてもほぼ同系統の色の排泄物になって自動的に出てきます。意識がやっているのは便所にしゃがむまでに括約筋をゆるめないぐらいのことです。
食に関して考えるのは冷蔵庫を開けても食べるものが何もなかったときぐらいです。そのあとの買い物にかかわる動作行動自体はほとんど無意識です。意識は財布の中身と食べたいものの値段とのバランスを考える時ぐらいです。
意識で自分を動かしているという前提を取るので、仕事でもスポーツのトレーニングも設計が極めて意識中心主義的です。
つまり意識が身体に命令し、強制するような図式で考えられます。意識が社長で身体が社員みたいな感じです。
でも実際には身体の営みのほとんどは無意識であり、意識が介入しているのはほんの少しであり、またその意識の判断というのもけっこう間違えます。
意識が望んでいる状態が身体に生じる方がいいのは間違いありません。(行動の合目的化とかスポーツの上達とか)。意識が望んでいる結果に至れる方がいいのにも反対しません。私も希望します。
ただ「意識が私の行動を支配している」という身体全体の仕組みから見ると間違った前提を認めてしまうと、「うまくいかないのは意志が弱いからだ」という間違った精神論・根性論の方に行ってしまいます。
その仕組みに気づかずに自分の行動を意志・意識でなんとかしようと何十年もやってみて、ことごとく挫折しました。
たとえばスポーツのトレーニングの場や、ストレッチなどの身体調整の場でもほぼ意識的に身体を動かすことしかありません。ほとんど無意識に動いているものを、意識的なアプローチでよりよくしようとしているわけです。
そこに無理があると思っているので、意識が望んでいるよりよい状態に、身体や無意識な動きがちゃんと近づいていってくれるにはどういうアプローチがいいだろうということを研究しています。
そうすると「意志力」「精神力」「根性」以外のアプローチをいろいろ探すことになるので、一気に試行錯誤の幅が増えるので非常に楽しい。
意志で身体をいじめて?強化するのが、背骨を固めてやる直線的な従来の筋トレです。
身体各部分の連繋、連動こそ活性化するべきものでしょうと、背骨を固めないで連繋力連動力で動くのがKトレです。
今後一カ月程度の全国での一日講座でKトレは必須で入ります。10秒でぐにゃぐにゃな自分と出会えます。画期的です。
そのほか講座に関してのお知らせ
お申込みはできるだけ開催1週間前までにお願いします。希望目的確認や予習動画を見てもらうことにつなげられますので。参加確定が決まらない方は、お申込みの上、その旨お知らせください。
整体研究家
津田啓史 拝