阪神大震災から30年

中高の教室にホットタオルウォーマーが常備され、生徒同士が皮下チューするのは当たり前、電車待ちで傘でエアゴルフする人よりも、無意識にくらげ体操してしまっている人の方がはるかに多いような日本を目指す。

そんな世の中に向かって一歩ずつ。

整体研究家の津田啓史です。

今月の予定

本日1月18日は平成国際大学女子硬式野球部指導日で埼玉に行っております。お休みですのでご注意ください。

阪神大震災から30年

昨日が阪神大震災から30年でした。

特別号を昨日に出そうかと思いましたが、17日を境に逆に震災報道が減るかなとも思い、この18日のメールマガジンに書かせていただきます。

阪神大震災の時は兵庫県伊丹市に住んでいたので、震度6強の揺れをマンションの6階で経験しました。あともうしばらくあの揺れが続いたら、コンクリートの塊のマンションもきっと壊れてしまうだろうなという恐怖と戦いながら何十秒か揺れました。

震災後1週間位経った時だと思います。当時の職場のヨガの職場にオートバイで向かっていく(阪急伊丹駅は崩壊して電車は不通でした)道が、神戸に向かって迂回して、北側から大回りするルートに当たっていました。

その道を南に下っていくと、正面から被災地に向かう救援物資満載の車の列が延々続いていました。

ふとその車列のナンバーを見ていくと、とにかく九州やら関東やら東北やら全国のナンバーの車でした。ウインドウに「救援物資」「被災地救援」などの段ボール紙を貼り付けた民間の人たち、全国からの車が何キロにわたって一日中延々続きます。

日本中に助けてもらっているという感覚に、涙が溢れてきて、それ以上オートバイに乗ってられなくなりました。道の脇に止めて号泣しました。あの嬉しさは忘れられません。

だから「緊急車両が止まるから被災地に行くな」などという実情を知らない能登地震のときの音喜多俊あたりの情報発信は百害あって一利なしです。装備準備ができている人は行くべきです。

自衛隊がすごい、消防がすごいとそいつらは実情を知らずに分かったような口をききますが、公の災害対応は悲しいぐらい遅れています。やればできる人たちに訓練もノウハウの集積も圧倒的に不足してます。

その後1カ月ほどかな、自分自身も被災したショックがあったのでしょうか、阪神大震災では、ほとんどボランティア的な活動ができずに、被災地に入ろうとしたい自分に延々身もだえしていました。

2月にのちに整体の師匠になるミュートネットワークの河野先生が東京から整体仲間を連れて被災地に入るということで同行させて貰いました。芦屋市の精道町の武道館でした。

そこで横になるスペースだけあれば、一人ひとりの身体を読み取って対処していける整体に改めて「なんとしても身に付けたいな」という思いを新たにしました。

そして2年後震災で退職を2年伸ばしにしていたヨガの会社を年末で退職したところに、お正月早々日本海でタンカーが座礁し、北陸の海が重油まみれになるという災害が起こりました。

今動かないと一生後悔するという思いから、福井県の三国町にボランティアに行き、そこでその後ボランティアの師匠となる神戸元気村代表の山田和尚さん(バウさん・故人)と知り合い、その時の人脈が長く続いて、今の災害救援活動をすることにつながっています。

その阪神大震災の年から整体の勉強を始めていたので、福井県の海岸にマットを敷いてボランティアの人たちを海岸で整体をする活動を始めたりもしました。

整体や災害救援活動の今につながっている。その最初は、どうやら阪神大震災の被災経験にあるようです。

昨日どのようになったのかは、木曜日にこの原稿を書いているので分かりませんが、その阪神大震災の30年の記念式典に嘘にまみれた兵庫県知事が臨席していたとしたら、穏やかな気持ちでは見れていなかっただろうなと想像します。

阪神大震災のときには30代だった私も60歳を超えて3人の孫のじじいになりました。

この国は災害大国です。そして南海トラフ巨大地震が起こるという予測が立っているという極めて「幸運」な状態にあります。必ず来るのは歴史的に確かです。

この予測される災害の被害を少しでも小さくする手立てほど、未来の投資として確実なものはありません。南海トラフは必ず来ます。そしてそれが1年遅くなるほど、まともに準備していれば1年分被害を減らすことができます。

ちなみに首都直下地震も極めて確率の高い大災害です。つまり、今の日本の人口密集地は21世紀前半のうちに壊滅的な震災に会うということがほぼ確実です。ちなみに富士山の噴火もまず確実らしいです。

自分自身ももう一度それを人生設計に組み込んで今年以降を過ごしていきたいと思います。私も最近甘くなっています。少しずつでも積み上げたいです。

そしてまたそのあたりを本気で考えている政治家を、ぜひぜひ選挙のたびに増やしていってください。斎藤元彦が最初に当選してすぐにやったのが防災関係の予算削減でした。

そんな政治家や自治体の首長をどんどん選挙のたびに落としていってください。

阪神大震災の日の朝の実家に駆けつけるときの空気感とか今でもありありと覚えています。原点に戻って一歩一歩積み上げます。

みなさんもできることを、ずっと止めずにやり続けてください。日々の営みに災害対応を入れておいてください。

動画教材の部分公開YouTube動画

『「生命発生進化のメカニズムで学びを設計する BK法」と「六つの陰陽の進化体操」』

の中から10分ほど切り抜いて公開しています。参考にぜひ見てください。


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「体育としての整体」研究家
津田啓史 拝