体育としての整体 その二本柱 2
生活整体 野口晴哉に学ぶ
【 体育としての整体 その二本柱 2 】
16歳にしてその道場に行列ができたという治療の名人からスタートした野口先生は、途中で前の号で書いたような愉気と活元の体育路線に活動を大転換されます。
野口先生が名人芸で難病でも治せば治すほど、「壊れたら私に治してもらえばいいと平気で不摂生する。これは違う」と。だから治療はやめて体育にすると。
それで一人でもやれる活元、家族同士でやれる愉気。命にとって一番大事なことをやる体育にしようと進まれていったのが後半の野口先生でした。
私は、ご縁があって、野口整体の技術などをお持ちの先生方、複数に学ばせて頂いて、その「体育としての整体」にじわじわと近づけてきているのが私の生活整体の世界です。
今週前半のブログでも話しましたが、変なものを食べたら吐く、下痢をする。これも広い意味で活元なんですね。
鼻の中にホコリやコショウが入ったらくしゃみをして出そうとする。これも広い意味で活元なんです。目にゴミが入った涙が出る。これも活元なんですよ。
食べ物を前にしたら唾液が分泌する、これも活元。まあ。そうやって考えていくと、見目麗しいべっぴんさんが視界に入ると鼻の舌が伸びるというのも、ある種の活元になるかな?
もちろんこの文章を読まれている方、対応する内容の動画をご覧になっている方が、ここにある情報だけで、いきなり活元運動をやって、楽しく快適にできるかどうかというと、ちょっと疑問がありますから、最初はご縁のある指導者のもとでやった方がいいと思います。
ただ、この文章を読まれた方は、せっかくだからくしゃみが出た時に、ああうまく機能をしているな、ゴミが目に入って涙が出てくるときに、ああ私の身体ってうまく機能しているなと、そんな感じ方が生まれてきたらいいんじゃないかと思います。
そういうふうに切り替えるだけで、肯定的に身体を見ていくことに見方が変わります。変なものを食べた、吐いた、身体が壊れたというイメージで「薬飲まなきゃ」でいきますか?
変なものを食べた、ちゃんと出してくれた。うまくできているな、あとすっきりした。特殊な考え方をしろといっているのではなく、身体が信頼できるありのままの見方をしましょうと提案しているわけです。
私自身の体験でいえば、実際にその活元的な反射は、私がヨガを始めた時から活発に出るようになっていました。
私はほとんど食養生していません。玄米菜食とかまったくしておりません。普通に外食をして美味しく頂きます。チェーンの中華屋さんとか立ち食いそばとかも美味しく頂いております。
ですがそこのお店がたまたま化学調味料が豊富に入っているような場合ではないかと推察していますが、特に食後10分もしないうちに「出したい」と胃袋が言って、ピューって出てくるんですね。
全然苦痛はありません。ただし、食べたものが全部出るわけじゃない。1~2割かせいぜい3割。ピューと出て、あとはスッキリするんですね。
だから、ああ、これぐらいの分量を吐けば、残りの分量は私の身体は処理できるんだろうなと勝手に思ってます。
何の話をしているかというと、活元の具体例みたいなお話なんですが、実際の活元運動をしましょうということになっても動画や文章だけではちょっと難しいです。
出づらい人はなかなか出ないし、出すぎる人は過激に出ますので。
それで、生粋の活元ではないけれども、それにできるだけ近づけているのが進化体操です。活元は完全なフリースタイルだからこそ、難しいところがあります。
だから、進化体操では、ある程度決まった動かす方向の枠の中で、できるだけ無意識に身体が動くような質感に近づいていきます。
チャンスがある方はぜひ進化体操を学んでください。過去最高のプログラムになっています。
今は難しいという方は、まずはくしゃみ鼻水しゃっくり、あるいは嘔吐、下痢。あるいはものをパッととっさによけた。
こういうことをした時に、ああ、なんてうまく働いてくれてるんだというふうに生理現象に対するイメージを変えるだけでも、日々の生活の受け取り方が180度変わるんじゃないでしょうか、というあたりを本日の結論にしたいと思います。
「生活整体」と「和の体育」研究家
触覚の体育・進化体操
津田啓史 拝
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