体育としての整体 その二本柱 1

生活整体 野口晴哉に学ぶ

【 体育としての整体 その二本柱 1 】

一つ前までのブログでは、健康法が、何かいいものを外から足したら健康になるみたいな考え方でなんとなくやってしまっているけど違うのではないかと書きました。

人間が生きて、生き残って、生き延びて、子孫を残してという営みにあるものを見ていったら、ほとんど無意識な働きでやってるじゃないか、大事なのはこの作用そのものでしょうということを指摘しました。

意識的に良いものを食べる、意識的に良い水を取り寄せて飲む、意識的に良いと思われる運動を繰り返してやる。それらを否定はしません。否定はしませんけど、それはど真ん中の話しちゃうやんかという話を書きました。

生きるためのほとんどの営みというのは、身体は無意識にやってくれている。だとしたら、その「生きていくための無意識な働きそのものを活性化、活発化する」ことへのアプローチの方が、何よりも優先されるべきでしょう、というお話です。

私だって20代の中盤からヨガの先生をやっていた時は、どちらかというと、「良い訓練をたっぷりやったら、普通の人は持っていない能力が手に入るだろう」みたいな感じで入って行ったんです。

沖正弘先生の流れを組んでいた団体です。ところがこの沖ヨガを創始された沖正弘先生ご自身も野口整体を学ばれていたということを知ります。

野口整体の考え方、あり方については、最初は著作を通して知識としてしか持っていませんでしたが、ヨガ時代の後半に、その野口整体の流れをくむ岡島先生、長く師事することになる河野先生などとご縁があって、少しずつ実技が入ってきました。

それで、徐々に体験を通して理解が深まっていくのですが、お話ししてきたようなその無意識な生きるための営み、反射、無意識な対応そのものを活発にすることが、とにかく野口整体ではど真ん中だったのです。

大きく二つの柱があります。

野口整体には指圧みたいなことをやったら難病が治る名人の整体みたいな印象を持っていたのですが、それは整体の中のごく一部だったのです。

野口先生が説かれた整体は大きくは二つです。「愉気」と「活元」。「ゆき」と「かつげん」と読んでください。

家族や知り合い同士で無心な手当をしたら、必要な所に勝手に手が止まるから、自然に手が離れるまで無心で手を当てましょうというのが愉気。愉快な気の送りあいです。

もう一つが活元運動です。

手順で説明すると、おなかにたまった古い息を吐ききってから、背骨を強く繰り返しねじって刺激して、後頭部のもっとも原始的な脳が入っている後頭部にぎゅっと力を集めてポンと抜きます。

あとは目を閉じ、正座をしてポカンとしていると背骨や身体が勝手にゆらゆらぐらぐらと動きだしていきます。身体の無意識な調整運動をピュアに取り出したものです。

一人でやれる活元運動に、二人でやりあう愉気を合わせて、この二つを国民体育として普及していこうというのが野口整体の整体協会の始まりです。(つづく)


「生活整体」と「和の体育」研究家
触覚の体育・進化体操

津田啓史 拝

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