野口整体創始者・野口晴哉師 幻のコロナ対策(後編)

【感染した方、お疲れ様です!】

新型コロナに感染した人や、家族を穢れたもののように扱う背景にはたぶん誤解があります。一度感染しても再感染する例はありますが、それでも抗体はできるわけですから、かかった人の方がかかっていない人よりもかかりにくいのが確かです。

 

そうでなければ、ワクチンができて強制的にその人の身体の中にコロナへの抗体を作ろうということは、何の意味もないということになってしまいます。

 

私の立場は、すくなくとも日本人に対しては新型コロナはめちゃめちゃ怖い伝染病ではなく、持病を持った方と高齢者など以外では死ぬ危険性は極めて低く(これらの方はほかの病気だって死亡率は当然高くなります)、インフルエンザなら若い人も亡くなりますが、新型コロナは年齢が下がるほど圧倒的に死亡例はなくなります、という現実を支持します。

 

ということはやはりコロナの収束の自然な状態は、国民の大多数が感染して自然免疫を獲得するということになろうかと思っています。だから、デリケートなテーマではありますが、あえて簡単に言ってしますと感染者が増えないとそこにたどり着けません。視点を長い時間に置くとそうなります。(基礎疾患を持たれた方、妊婦、高齢者などへの配慮を否定するものではありません、念のため)

 

だから、感染された方には「お先に行ってらっしゃいませ。できるだけ軽い症状で済みますように。抗体獲得よろしくお願いします」と敬意をもって送り出す。「わたしも多分後から追いかけると思いますので、一応はいろいろ気を付けますけど」というあたりが妥当なのではないかと思います。

 

他県ナンバーの車に傷をつけたり、感染した人をとやかく言う人は自分がまだ感染していないと思い込んでいるだけで、実はすでに感染して知らないところで人にうつしていた可能性だってあることを見ていないのでしょう。

 

【野口整体創始者・野口晴哉師 幻のコロナ対策 後編】

ここから先は津田の想像です。誰かの肺炎になるような風邪(インフルエンザ?ウイルス性の疾患)が鎖骨窩を押さえるとあっけなく治ったという事実が本当にあった、本当であったという前提です。

 

コロナで重症化する人は何か持病、基礎疾患を持っている人が多いということは分かっています。それらの持病・基礎疾患の多くが、本来生命を維持し、健康を維持するために身体に備わっている正常な能力が「暴走して働きすぎている」か、「暴走した結果疲弊して低下」しているかというものです。

 

高血圧は身体にくまなく血液を流すために、一定程度血圧を上げるための機能が働きすぎている状態です。糖尿病は、血糖値を上げる機能の働きすぎです。アレルギーは異物除去システムの過剰反応、がんは糖代謝システムの過剰駆動です。

 

新型コロナに感染して重症化するのは、ウイルスがものすごい毒を吐き出しているかのようなイメージがありますが、そうではありません。感染した人の体内で、身体が緊急事態だと知らせるたんぱく質サイトカイン(インターフェロンなんて有名ですがサイトカインの一つです)という物質が血液中に放出されます。すると発熱や倦怠感や頭痛などが起こりますが、同時に体を守る働きが動き出した結果でもあります。

 

※「たがしゅうのブログ」
下記のお医者さんの書いたものなどを参考にさせていただきました。
https://tagashuu.jp/blog-entry-1754.html?fbclid=IwAR34TkxUR8zTo-6ULDxfy–sXjscZywDtsrMjMP_dHSSoncPnYnSAFZcEZM

 

感染した部分が多くなり、炎症が強くなるほどサイトカインは大量に放出されます。結果として、血栓ができたり様々な臓器の不全を起こしたりて最悪死に至ります。サイトカインストームと呼ばれるこの現象は別に新型コロナだけの特異な性質ではなく、末期のがんの患者さんなどでも起こる現象です。

 

前記したように、きっかけはウイルス感染だったとしても、その後に重篤な症状に見舞われる背景には、自らの身体をふだん整えている働きの過剰・暴走やその後の疲弊による能力低下というものがあるということですね。

 

【野口整体の肺炎になる風邪の対処法】

いかに名人野口晴哉師だとしても、感染して増殖したウイルスに愉氣(氣をともなった手当て)をしたからといって、ウイルスがみるみる増殖を止めるとは思えないのです。

 

ウイルスに増えるのを止めないかと提案するとしたら、ウイルスの言葉で話しかけないと通じないと思うのです。だからウイルスの増殖が止まるとしたら、それは感染した本人の免疫の働き以外には考えられません。

 

ところがサイトカインストームが重篤化の背景にあるとしたら、話は変わります。それは感染した方の免疫のパニック状態です。鎖骨窩を押さえるという手当が、パニくっている肺の免疫に「おいおい、ちょっと落ち着け」というシグナルを送ることになるのであればそれはありうるかもしれないな、と思ったということです。

 

もちろん、私も新型コロナに感染した重症者の方に手当をして、ころっと良くなりましたという体験があるわけではありません。

 

ただなんとなく、弱ったものを回復させるのが整体というようなイメージにとらわれていたのが、暴走しているものを鎮静化することで結局はご本人の力で回復していくという方向性も、また整体が働きかけるものなのだなというめどがついたというお話しでした。

 

とろける整体というのも、無意識に身体を固めている「力みスイッチ」みたいなものが連鎖的に切れていく結果として起こる現象です。だから身体のいろいろな身体を守る働きの「暴走」を「適度に減速できるシンプルなブレーキ」がとろける整体のように切れていければなと、そういう可能性を感じたというお話しです。今どなたかを救えるというお話しではないのは残念ですが、これからずっと追いかけるテーマにはなりました。

 

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【最新動画紹介】

今回紹介の動画は、メンタリストのDaiGoさんのyoutube動画の「コロナ後に成功する計画の立て方」動画を下敷きに、理解はできるけれども実行はなかなか難しかったりするその「方法」を、身体から「いい自分」を引き出すことで組み立てられている「和の体育」の発想で取り組んだらうまくいったぞ、という話の後編です。

『メンタリストDaiGoさんの【コロナ後に成功する計画の立て方】を、こうやると実行できた その2』