政府がお金を刷って国民に配るのは意味経済への整体です 3

【政府がお金を刷って国民に配るのは意味経済への整体です 3

整体(進化体操と和の体育)のブログではありますが、今は国全体という生き物がとんでもなく健康の危機だということで、無い知恵を絞って、かつもろもろ勉強して、どうしたらいいんだろうということを書いております。

 

少々お金を配っても国の財政は破綻しません/常識のウソ

企業でも商店でも個人事業主でも、一度倒れてしまうと立て直すのは大変です。再起できないところも多い可能性もあります。

 

日本はいい国です。国民が怠け者でないからこそ、円というお金に値打ちがあります。政府は円という紙幣を発行する能力があります。そのお金を国民に配ることができます。すると、強制的に働くのを停止してしまった二カ月を、働いていたことにすることができるのです。

 

するとつぶれるところは大幅に少なくて済みます。でも原資になった財政出動は自国建て通貨による国債なので、極端な話返済しないでも国はつぶれません。これも思いっきり単純化しれば、国と国の子会社である日銀との借金になるからです。一つ屋根の下の家族同士の借金みたいなものを想像してもらえればいいかなと思います。

 

少々の財政出動でも国の財政は破綻しません。でも国民が働かなくなり、働けなくなったら国はやばくなります。でも今日本で起こりかけているのは、強制的に働くことを止め、その影響でこれから働けなくなる(倒産する、破産する)危機に直面しているということです。

 

働いていないのに、金をくれなんてあさましいという角度で受け取られない方がいいと思います。これは個人のお話しではありません。みなさん権利のある給付金のたぐいは申請して受け取られ、ため込まないで使うということが結果的に国全体のプラスになるのですよということをお伝えしたくて書いています。

 

私は悔しい

インフルエンザで毎年3千人から1万人は亡くなっている国で、肺炎で毎年9万人亡くなられている国で、遺族の方には申し訳ないながらも統計上の数字だけでいえば800人~900人しか死亡者がいない(5月末時点での数字です)病気で、その何万倍以上の人が大なり小なり生活の危機に瀕するというのが悔しくてたまらないのです。

 

経済活動の大幅自粛というのは、国の判断です。これはやむをえないと思います。支持します。これだけコロナの恐怖をあおる方の情報がまん延している中で、ブラジルみたいにいつも通りの生活でいいよなんていったら大変です。だから、いったん沈静化した状態を作る意味でも緊急事態宣言をだされたことは妥当だと思います。でも、その状態を作ったのは人の判断です。

 

それで、政府も昨年までの緊縮予算では考えられないレベルの財政出動は行っています。ですが、それでも今回の規模というのは足りません。ですがまずは財政出動があったことに拍手です。

 

解凍するにはエネルギーがいるのです

それでも、人間を二カ月間冷凍してしまったのです。自然解凍を待っていたら死んでしまうのです。お湯をどんどんかけないといけないのです。二カ月間冷凍した人間を解凍するのにはかなりの量のお湯がいるのです。そして、そのお湯は政府は用意する能力を持っているのです。

 

俺に金をくれという話ではないのです。国民が日々働ける仕組みを壊さないようにしてくださいという話なのです。

 

政府が二次補正をしたことだって異例です。例年ならもっと財政出動には及び腰だったのです。だから拍手です。でも解凍するには足りません。だから、さらに積極的になるような動きに拍手しましょう。自民党だろうと野党だろうと、テレビ番組出演者だろうと積極的に財政出動を必要だという動きの人を応援しましょう。

 

素人が平たく考えても今の額では足りないのです。二カ月バイトができなかった学生に10万円届いたら、たぶん家賃やら学費やらで一瞬で消えます。動き出すには足りないのです。そこからもう一段使っていこう、というぐらいの規模にならないと解凍して動き出せないのです。

 

そして、一瞬で消えない生活の方は、ぜひぜひ積極的に使ってください。それが社会が死なないために必要なのです。

 

人が判断して作り出した危機です。人の決断で回避することができます。

 

そして、日本というのは働き者が多く通貨に信用と力のある国です。そして自国建て国債で財政出動し、それが少々のことでは財政破綻を生まない条件がある恵まれた国です。与党でも野党でも官僚でも経済人でも誰でもいいです、そちらの方向に動いている人がんばれ!

 

あらゆるものが単独では存在していないのです。全身が有機的につながっている人体と同じなのです。

 

(つづく)