津田ひろふみの被災地救援のお願い

【津田ひろふみの被災地救援のお願い】

友人・知人が何人か熊本県などの被災地に入っています。表面上の情報だけで「他県から行くなんて不謹慎な」という結論にもっていかないでください。経験豊富な彼らも、行かないですむなら行きません。被害状況を見て、何人の人力と何台の重機で何日かかるか見積もりができるようなエキスパートたちです。

知り合いの重機部隊の隊長。ふだんなら宿泊ベースを構え、朝晩密に打ち合わせをして活動を整えます。今回はベースを設けず、各自で宿泊先を確保。おそらくテントや車中泊でしょう。打ち合わせはほとんどスマホで行い、現地集合現地解散です。活動現場でも、極力地元の人とも話をせず、「ほとんど手話」に近いコミュニケーションだと。

私の知り合いたちは、もしも感染者を出してしまったらそのことで災害救援活動の足をすごく引っ張ってしまうということを最大限に恐れていますから、ものすごく注意深く行動しています。もともと感染者が長期居なかった地域だから出発しているという声も聴きました。

これは20年来の災害救援なかまである「オープンジャパン」の吉村誠司さん、通称助さんから提供してもらったものです。各所で氾濫した球磨川。中流域の盆地が水没したのが人吉市。道や橋が寸断されていますから、流域なのですが2時間かかってたどり着いた知人のお住まいの集落です。家や車が山からの土砂で埋まっています。

山間部の水害だと、こういうふうになることが少なくありません。重機なしでは絶対に不可能だと思える被害です。まず家を掘り出してから、屋内の土砂撤去です。そしてこの知人という方は、実は昨年の長野県の水害に熊本から駆けつけて作業をしていたボランティアの方だというのです。時期がこんな時では無ければ、全国のボランティア仲間が「〇〇さんを助けろ!」と日本中から集まっていたに違いありません。

私がかかわるレスキューアシストは、熊本地震のときに地元団体として生まれた兄弟団体である「レスキューアシスト熊本」が、球磨川河口よりも少し山側に入った坂本町で活動しています。

コロナ禍は、災害救援の団体にとっても全国から応援を呼べない、というだけでなく活動資金の面でも苦しい局面があります。これだけの災害になると、赤い羽根とか日本財団とかで活動に対する助成金が募集され、審査を受けてですがまともに活動していれば多くの場合は助成がおります。これが下りると各団体は一息つけます。私の知り合いの団体であれば、過去からちゃんとした活動をしているところばかりなので、まず大丈夫です。

ところが、今回の場合は、熊本県が「コロナ禍感染拡大防止のため、県外からのボランティアはお断り」ということになっています。他の県でも同じです。だから助成対象も「熊本県の団体に限る」ということになります。人も出せないし、お金で援助することもできないのです。それが私の見聞きする被災地の状況のほんの一部です。

みなさんが講習会のときに使う、エア枕やサングラスなどの原価にお気持ちを上乗せしていただいたお金と皆様の任意の寄付のお金を積み立てている「新大阪健康道場・災害救援活動支援募金」から、上記の「レスキューアシスト熊本」の代表のケンケン(わっ、本名知らない)と、ヒューマンシールド神戸の吉村さんに当座「食費だろうとガソリン代だろうと宿泊費だろうと自由に使ってください」という名目で2万円ずつ支援させていただきます。

吉村さんは、オープンジャパンの災害救援組織の理事なので、本来なら団体から相応の活動費は出るはずですが、今回は「県またぎができない」というルールのため、個人の資格で行かれています。

被害は大きく、人は足りないということは、当然ですが長期化するということです。今回は第一弾ですが、今回紹介できなかった素晴らしい他団体の活動もあります。もしも、私の知り合いの「この人の活動、この団体の活動は間違いない」という先への活動支援募金にご賛同いただける方がおられましたら、下記口座にお振込みの上ご一報ください。

 

ゆうちょ銀行 店名 よんぜろはち
27429291

記号 14050
番号 27429291
ツダヒロフミ

さらにすでに募金いただきました方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

進化体操と和の体育
津田啓史(ひろふみ)