反省したらどうなった 2
【反省したらどうなった 2】
伝説の巨人・野口整体創始者の野口晴哉先生の思想と技法を中心に、日本の整体や武術・芸事などの素晴らしい身体運動文化を学んで、やって、咀嚼して、体育として確立して、発信して未来に向けて残していく活動中、生活整体研究家・「和の体育」の津田啓史です。
野口晴哉先生は、足に錐を突き立てて眠気を我慢し、夜遅くまで勉強したというような故事を否定されます。と言いますのは、の続きです。そんなのは本物じゃないんだと切り捨てられて
「本当に興味があるなら、あまりに面白いから気がついたら徹夜していたなら分かる」
という意味合いのことを言われています。
和の体育を研究して行く中で「金メダルを取るという目標がなければ、あんなにきついことは絶対にしない」という体育のあり方と「あまりに面白いので、はたから見たらとんでもない苦行に見えるようなことを嬉々としてやっている」というのとでは、どちらを体育として世の中に広げていく価値があるかというのは、考えるまでもありません。
しかしながら自分自身を振り返ってみても、野口晴哉先生が提唱される「全生」、つまり全力を発揮して生ききる、という思想をイメージすると、どうしても金メダリストのような「極限まで頑張る」というものに引っ張られてしまいます。(だから無理だ、にもつながってしまいます)
ところが「全力発揮」を繰り返し解かれる野口先生の著作の中で、並行して繰り返し書かれているのが「楽々悠々」「スラスラ容易に」という文言なのです。全力発揮と楽々悠々が並列して矛盾のないのが和の体育として実現したい状態なのです。闇雲に頑張るというのは違う、どうしたらいいんだろうと。
そこでまずは、進化体操的な視点を持ってきて、「人間というのは赤ちゃんから大人に向かって進化していくようなものだ。だから最初から頑張るのはやめて、手足で力むのもやめて、体幹だけで極限まで小さな力から動き出すということから始めてみましょうよ」というところに手をつけたのがマイクロストレッチです。
物事に取り組むとき、最終的には長時間やるとしても、いきなり長時間やらず、信じられないくらいの短時間から少しずつ伸ばしていきましょう、という「習慣化の技術」というのも、同じく「赤ちゃんからスタートするのが自然ではないか」という話の体育・進化体操の考え方が背景にあります。
そこまではうまくいったわけですが、最終的にはとてもハイレベルなことが楽々悠々とできるようになっているというところまでが含まれていないと、野口晴哉先生の解かれる全生を目標にした体育としては不完全だなという思いはずっと持っています。
そのあたりのからみの中で、さて今回の「インターネットに長けた方に教えを乞う」ことや「経済の専門家に教えを乞う」という行動が出てきたことをどう捉えたら良いのでしょう。
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史 拝
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1.ごあいさつ
2.特徴と効果
3.マイクロストレッチを始めよう
4.マイクロストレッチの呼吸
5.注意と応用
6.習慣化の技術
7.ビフォーアフター
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