万が一に備えて実験してみた

【万が一に備えて実験してみた】

今この原稿を書いているのは14日の午後です。九州や中国地方でいくつもの川が氾濫し、数カ所の土砂崩れ等が報告されている状況です。

進化体操と和の体育を研究する過程で、とにかく「馬鹿馬鹿しそうなことでも、実際にやってみて確かめる」という方針をできるだけ採用してきました。その場では馬鹿馬鹿しくても、「まさか、本当にこうなるの」という発見とも数多く出会いましたし、その場では荒唐無稽でも何年も経ってから新しく出来上がったメソッドのとても重要な部分になったりしてくれることも多いからです。

下記に書くことは、非常に限られた条件下での「水害からどう生命を守るか」という対策の話です。もしかしたらこれで命が助かる人が将来に亘って一人でもおられるかもしれないから書きます。

自分には関係ないだろうなと感じている人も、「いちいち自分でやってみないと分からないことがある」「やってみて初めて分かることがある」という発想を取り込むための一例としてぜひ読んでみてください。

熱海の土石流レベルの直撃を受けたらまず助かりませんが、水が増えて流れが速くなった川に落ちたら命は助からないというイメージを皆さんは持たないでしょうか。

実は、私は、それほど危険に感じない部分があります。カヌーでの川下りをやっていたので、激流でカヌーが沈没して岩だらけの川に投げ出されることは日常茶飯事です。流れも速いし、急です。そのまま足のつくところまで何十秒、何分間流されたことは何回でもあります。そんなに危険だと感じたことがありません。

もちろんそれはライフジャケットを着ているからです。ですから「十分な浮力で浮いてさえいれば、何とかなる」という思いは、激流でも結構のんきに流されて危険を感じなかった体験から以前から持っていました。

もしも、川に流される可能性があるとか、まもなく津波が到達するかもしれない、という状況でどうしても避難しなくてはならない時に、ライフジャケットはなくても「空のペットボトル」を「浮き」にすることで、助かる命があるのではないのかなと前から感じていて、川遊びに行ったときに実験しようと思いながら、最近はそういう機会がなく先延ばしにしていました。

あまりに大雨が大規模に続くため、この機会に実験をしようと思い、空の2リットルのペットボトルを二つ用意して、満水のお風呂で浮力を確かめてみました。

結論から申し上げると2リットルペットボトル一つではたぶん無理。ないよりはましだけど安心感まで行きません。二つあればかなりの確率で命は助かる、というのがお風呂で浮いてみた実験結果です。

ペットボトルを脇に抱えていても、流れの中ではすぐに手を離してしまうことは十分に予想できるので、Tシャツだけを着て風呂に沈み、Tシャツの中にペットボトルを入れました。

一つだけだと沈みます。お腹側と背中側に一つずつ入れてみました。お腹側のボトルは抱え込むことができますが、背中側のペットボトルは浮力があるので、Tシャツを背中側にたくしあげてしまうことになり、ずれてバランスも悪く、流れのあるところではひっくり返ると感じました。

お腹側胸側に二つ並べてTシャツごと抱え込むと、頭は完全に水の上に出しておけるくらいの浮力がありました。

おーいお茶の550ミリリットルを足すとさらに安心感が増しました。

コロナでお休み中の講座ですが、最近までアルファベットのCの字型のトラベル用の空気枕をクッションに使って、様々な体操の提案をしています。

このトラベルエアー枕も実験してみました。一つだけ抱えて実験しようとして足が滑りました。風呂場でも溺れる寸前のプチパニックの状況を体感しました。やはり一つではかなり不安です。

この形状だと、背中側とお腹側に一つずつ入れても、Tシャツの裾をお腹側に引っ張ってきてエア枕が固定されるようにすると、とても安定感があり「これなら使える」という実感がありました。旅先でも体操ができるようにいつも持つようにしていますが、いざという時にはライフジャケットにもなることが分かりました。

もしもリュックサックのようなものがあれば、よほどの貴重品以外は捨ててしまい、その中にペットボトルでも発泡スチロールでも詰め込んでアコーディオンのように前に抱える形にすれば充分ライフジャケットになるだろうなと思いました。(リュックサックでは実験していませんが)

10年前の和歌山県那智勝浦町の水害の復興支援活動に長期間行った時、知り合ったお年寄りのご夫婦は、押し入れの上に乗ってもまだ増水してきて水に浸かり、押し入れの上の天井を突き破って天井裏に逃げて助かったと言われていました。

もっと良い方法があるかもしれませんが、今回の実験でとりあえず4リットル分の空気があれば、俺は沈まないぞ(私は身長170センチ体重64キロです)という実感・実体験を持てたことが大きいと思っています。(たとえ水風呂だったとしても)

そして、本当にやるべきことは空のペットボトルを用意することではなくて、危ないかもしれないと予想される段階で、安全なところに避難してしまうことですので念のため。

大事なのは「自分の身に起こるかもしれない」とリアルに想像することなので、そういう意味でも、実験してみることはいいと思います。

明日以降も大雨の予報が出ていると聞いています。(今は14日の午後の段階です)少しでも被害が軽微で済みますようにということと、今日書いたことを実際にやる羽目に陥った方が生まれないことを祈るばかりです。


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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