冷えから学ぶ 身体の生活整体 5

【冷えから学ぶ 身体の生活整体 5】


お腹のほうに蒸しタオルを移動しました。

「へっ?」

それは予想外の体感でした。(からつづく)

▼前回の記事はこちらで

冷えから学ぶ 身体の生活整体 4


明らかに胸の時に感じた温かみが同じだけ来ません。ほんのわずかな差ではあるのでしょうが温かくない。10秒20秒たつともちろん温かみを感じ始めますが、ファーストコンタクトの感触が違います。

それで、温かみを感じ始めた後がまた違うのですね。

やや大げさになるかもしれませんが、とても良い温泉につかったときに、思わず目を閉じて頭の中が空っぽになるような描写がありますよね。あちらに近い。

胸に当ててすぐに熱を感じるときは、思考する頭脳は覚めております。普段のあれこれ忙しい頭は解除されておりません。胸に温かいものが当たっている状況を理解する、という感覚です。

ところがお腹に当てて温かみを感じた時は、自然と頭が空っぽになって何も考えられないような極めて「身体優位・気持ちよさ優位」の状況にうつろっていくのを感じました。身体全体に影響が広がる感覚がずっと強いのです。

何度かタオルを温め直しながら、ついでに目も温めたり、胸とお腹の温め比べなどを混ぜながらやって気がつくと30分ほど経っていました。

気持ちよさに浸っている間にあっという間にそれだけの時間が過ぎたわけです。

一応その辺で止めて、運動でチェックしてみることにします。前回の足湯の時に、足湯が終わった後歩いたら足が恐ろしく軽くなる、と書いた時のようなものです。

足湯というのは、足先の血行促進の方法のようで、実際は足と腰のつながりが良くなり運動が改善される。つまり整体になるわけです。生活整体です。

お腹の蒸しタオルを終えて、立ち上がって進化体操をしてみました。くらげ体操や魚体操で体幹部を伸び縮みさせたり横揺れさせたりします。普段もやっている体操ですからその差は歴然です。ものすごく軽快にお腹が伸び縮みします。びっくりしました。

ということで、風呂上がりに見て白っぽいところや、何かの故障や病気で温めたい部位がある場合は、蒸しタオルを作ってその「応援したいところ限定」でじっくりと温めてみてください。蒸しタオルはすぐに冷めますから、取り換え取り換えになります。

また「特に温めたいところを限定する」ために、私はこの時は日本手ぬぐいを使いました。普通のタオルよりも小さいので、特に「ここだけ」という限定がしやすいと考えたからです。

すぐに冷めるのでめんどくさいです。でもその陰陽温冷交互になる刺激がまた温法としての効果を増します。お腹がすいてから食べたほうがちゃんと栄養になる、みたいなことです。だらだらと食べ続けていたら、栄養にしないで捨てていきますからね。

そして、やっている最中に気持ちがいいなというのを満喫するのはもちろんですが、やる前とやる後でその部位を動かすような運動によるチェックも加えてやることをお勧めします。

そうすると、よりいっそう蒸しタオルによる身体の変化が自覚できるので、「私は今とても身体が喜ぶことをやったんだ」という思いをより強く持つことができます。

なんとなくやるよりは「わー、いいことやっちまったぜ」と実感を増幅して感じることも、私はけっこう大事なことではないのかなと思っております。


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

《マイクロストレッチ入門動画教材 好評発売中!》

場所を取らない、費用かからない、効果は抜群、疲労回復からプロスポーツ選手まで心からお勧め!

インターネットの動画サイトにつないで、何度でも繰り返し見ることのできるインターネット視聴版と、パソコンなどで見るDVD版の二つがあります。

全編1時間23分
1.ごあいさつ
2.特徴と効果
3.マイクロストレッチを始めよう
4.マイクロストレッチの呼吸
5.注意と応用
6.習慣化の技術
7.ビフォーアフター

☆インターネット視聴版4,000円
☆DVD送料込み5,000円

>>詳細、お申込みはこちらから<<