身体の言い分を聞く という呼吸法を使ったセルフ生活整体のしかた 3

【身体の言い分を聞く という呼吸法を使ったセルフ生活整体のしかた 3】


●あなたの正面は身体の正面ではないのだ


「首の角度だけで呼吸量が変わる」ということをまず体感するところまで持ち込めましたか?

その角度が見つかれば、自然に深い呼吸になりますから、身体にとっては「気持ちいい」「この呼吸がしたかったのよ」というものになります。つまり「深呼吸を(身体に強制)した」のではなく「深呼吸になった」「深呼吸が出てきた」ということになります。

人によっては首をねじる(斜め前を向く)よりも、首をかしげるのを左右比べた方が深呼吸と出会える人もあるかもしれません。右上とか左下とか、ねじっただけでなく上下を足した方が呼吸が深くなる角度が見つかるかもしれません。

分かりますかね? 斜め上を見るとか斜め下を見た方がいい、というような角度のことです。

さらに言えば猫背になった方がもっと呼吸が深くなる人もいるだろうし、左右どちらかの足に重心をかけた方が呼吸が深くなる人もあります。しゃがんだ方が呼吸が深くなる人もあります。そこまで広げると、理解がしにくくなるので、今は首の向きに絞って解説を進めます。

この「あっち向いてホイ式深呼吸(今名付けました・今後も使い続けるかどうかは不明ですが)」のいいのは呼吸が深くなるだけではありません。その「呼吸が深くなる方を向いて深呼吸を続ける」ということをすると、次第に首が「本来の正面」に戻ってくるのです。

呼吸がしやすい首の角度を見つけて、「自然に深くなる」呼吸に乗っていくと、さらに深い呼吸に無理なく育っていきます。

そうなると、今後は身体の方が「いえいえ、わざわざ首までねじっていただいてありがとうございます。深い呼吸が発現したことで、修正スイッチが入りましたわ」

ということになります。意味分かんないですよね。

右前25度の角度で首をねじったら呼吸が深くなったとします。ところがその角度で深い呼吸をずっと続けていられるかというと、しばらくすると実は呼吸が苦しくなるのです。

つまり、その角度が合わなくなるのですね。すばらしいのは、もっと深くねじらないと呼吸が深くならないのではなく、角度を20度、15度と戻していくと、新たな深呼吸角度が見つかるのです。

つまり、深い呼吸が生じてくる角度で深呼吸していると、次第に身体がまっすぐにもどってくるように、身体はできているようなのです。

外見の首は右を向いていても、身体の内面は「その方がまっすぐ」なんでしょうね。そして「身体の内面をまっすぐ」にしていると、外見と内面のずれが次第に近づいてくる。

つまり正面を向くのが楽になるのです。言い換えれば、呼吸を仲立ちにして身体のもっとも楽になる角度を連続的に取っていくことで、セルフ整体ができるということなのです。(つづく)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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