健康法の真ん中は無意識反射対応力 2
生活整体 野口晴哉に学ぶ
【 健康法の真ん中は無意識反射対応力 2 】
食べたら消化して排泄するという仕組みも無意識ですが、腹が減ったらものを食べたくなる、これも意志でそうなるわけではありません。
食べ過ぎるとお腹が膨らみます。食べないと縮みます。空腹というと、なんだか隙間が大きいようなイメージがありますが、実際は隙間が縮んでいるのです。それでその縮んだという情報を身体が受け取って拡張欲求が出てきます。それが空腹感になります。
そういうメカニズムでちゃんと死なないだけ食べようとしている。
お腹が空いてるんじゃなくて、胃袋が縮んで隙間が詰まってるんですよね。実際に身体の中で起こっていることと、頭が思っているイメージとがずれている。そういう間違ったイメージで自分のことをとらえている人間が考える健康法が正解である可能性とは、どうなんでしょう?
さっきは順調に消化する話をしましたが、逆もあります。変なものを食べたら吐きます。
何故吐くかといえば、変なものを食べたからですよね。変なものを食べて消化吸収したら毒になります。だから吐くのが正しいですよね。
ところが身体が鈍ってくると吐けない。それでいらないものを吸収してしまう。もしくは腸まで送り込んでしまう。そうすると今度は腸が「これは消化吸収するべきではない。さっさと追い出すべきだ」と判断したら下痢します。
そうしないと良くない。身体の中に止まったままですよね。というふうに考えると、吐き気止め・下痢止めを飲むのが得策なの?となります。さっさといらないものを吐いてしまえる方が優秀な身体だということです。
ただ例外だってあるでしょう。何か変な身体のバランスが続いた状態で、いつまでも吐き気が続いて、日常生活全部が長期間にわたって影響を受けるんだったら、その時の吐き気止めというのは有効かもしれません。
しかし、変なものを食べたから吐いて全部出してもらう。下痢で全部出してもらう。そのあと胃腸を休めるという時間も持つ、というぐらいの方がよほどいいと思いませんか?
話は戻ります。私たちが生命を維持するために使っている機能はほとんど無意識なのだから、その働きを活発にすることこそを健康法のど真ん中に置かないといけないでしょうというお話です。
でも人間は意識生活をして、なんとなく身体に命令をして、いろいろ意識的に行動していると思い込んでいますから。健康法も知識で得た、いいサプリメントを飲むべきだ。誰か偉い先生の言ったこの食べ物を食べるべきだ、みたいに頭で食べていませんか?
でもそういう知識で飲み食いしている時代よりも、知識で飲み食いしてなかった時代の方が何億年も長いわけです。
ということは、知識に頼らないで、生き残るためには、例えば匂いだとか見た目だとか、そしてそういった五感に分類できない「何となく嫌な感じ」「何となくいい感じ」そういったものを総動員して生き延びてきたわけです。
少なくとも私のご先祖様はそうやって子孫を残し今まで生き延びてきた結果、ここに私が存在しているわけです。ということは私の遺伝子の中には、そしてみなさんの遺伝子の中には、そういった何億年生き延びてきたメカニズムが入っているはずです。
それを取り出して活発に使うということこそ、健康を考えるときのど真ん中で考えなくてはならないことであるはずです。
だから、再開したこの10月からは、無意識な反射にフォーカスした進化体操をメインにしたのです。週末の「生活整体総合講座 進化体操編」ぜひ、体験してみてください。
生活整体総合講座 大阪
「無意識反射」に特化した生活整体のメインになるワークが「進化体操」です。進化に沿った6つの生物の動き「くらげ、さかな、とかげ、とり、けもの、さる」の動きが、最新の「皮膚反射法」で、誰でもあっというまに没頭できて、疲れず、整う。
今なら一回単発で受けられる「生活整体総合講座」での受講をお勧めします。初心者でも経験者でも1万円。
10月24日日曜日10時半〜16時半(あと1名)
コロナ休業明けのため、基本の基本に戻って「セルフ整体」「とろける整体」「生活整体」の基礎の基礎になる進化体操が初心者でもハイレベルに身についてしまう方法を伝授します。
「生活整体」と「和の体育」研究家
触覚の体育・進化体操
津田啓史 拝