習慣化の技術は「お休み時計」&皮下チュー入門「感覚は制限すると高まる」

今日は
〇習慣化の技術は「お休み時計」
〇皮下チューニング入門「感覚は制限すると高まる」
〇皮下チューニングの動画紹介
をお送りします。

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【習慣化の技術は「お休み時計」】

まったく続かなかったことを続けられるようになりつつある、という「生活改善試行錯誤シリーズ」(いつのまにかシリーズになったぞ)の最新情報です。

うまくいき始めたことの中に早起きが連続する、というものがありました。ところがここ2週間ほど遅くなる日が増えました。あきらかに「早起きには失敗している」という状態です。原因は犬です。早起きできていた時期は早朝に犬が起こす日が大変多く混じっていた。涼しくなったら柴犬も寝苦しくないのか、早く起きてこない。毎日起こされなくても、一定の割合で混じると、寝るのも早くなるし自然に早起きになっていたのですが、その促進材料が消えたとたんにブレーキがかかりました。

せっかくいいリズムができているのだから、目覚ましもかけようかな、でも横に家内が寝ているから起こすのも悪いな、どうしようかなと考えていてハタと気づきました。基本的に起床時間は就寝時間に左右されます。無理なく朝方に移行したいと考えるならば、目覚ましをかけることだけでは片手落ちで無理があります。早寝とセットにならなければ破綻するのは見えています。

ということは、かけるべきは目覚まし時計ではなく「お休み時計」だったのです。就寝消灯時間をあいまいにしているから、起床時間にしわ寄せがいくのです。うすうす感じてはいましたが、習慣化がうまくいってきたので、より無理のない方法というのを無意識にサーチするようです。

というので、お休みアラームをかけて、それが鳴った瞬間に口にばんそうこうを貼り(寝ている間も鼻呼吸を続けるため)電気を消して寝ることにしました。さてうまくいったら一か月後ぐらいに続きを書くと思います。

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【皮下チューニング入門「感覚は制限すると高まる」】

みなさん、能力を上げるというときに苦痛を我慢して、何回も繰り返して強さを得る、みたいなイメージがありませんか?人の能力というものは、そういう足し算で得られるものももちろんあるでしょうが、そちら側以外の入り口もありますよ、というお話です。

津田が影響を強く受けた武術家の日野晃先生のセミナーに参加した時の「あっ、ほんまや!」という体験です。

だいたいに日野先生のセミナーのテーマは難しく、私が参加したセミナーでは参加者一同誰もできません!みたいなものも多かった。そもそも何を意図して何を身につけるためのワークなのかの理解も怪しい(こちらのレベルが低いからです)だから私も参加は三年に一回ぐらいで、5年か10年ぐらいやったら少しわかったかもしれない、というものが出てくるというのが実際のところです。ですが、何かわからないけれども、その方向に私が目指しているものがあるということだけは分かるので、即効を期待しないで続けています。

そんなセミナーの中でのことです。二人ペアになって歩くのですが「相手を感じて、それに沿って誘導して歩く」みたいなテーマの稽古がありました(なんせ要求されているレベルが分からないので、この説明で正しいのかさえ分からない)

それで三々五々稽古するのですが、たぶん誰一人要求されている質・レベルの入り口にも達していなかったのでしょう。考えてひらめいたという感じで日野先生が

「ほんなら、指先と指先だけ(指紋あたりだけ)くっつけてやってみよか」

と提案されました。それまでは腰に手の平を当てるような感じだったかなと思います。それで指紋だけを合わせて相手を感じて歩くと、びっくりでした。確かにその極小の一点を通しての方が、相手の全体の動こうとする方向や速度感が分かるのです。

たくさんの面積に触れている方が情報がたくさん入ってくるようにも思えますが、実際には相手の状態は分からない。面積を極端に狭くしたら全体が感じられる。「制限する」という物差しを当てた方が明らかに「相手を感知する能力」とでもいうものが大きくなったのです。

この「作用する点を小さくしていく」「感覚を制限していく」という切り口はとても可能性のあるものでした。2019年に大ヒット(笑)した「視野制限眼鏡」もこれですし、足裏テーピング、ただしテープは細いほど効くというものも、こういう人間の反射に基づいたものです。

皮下チューニングでは、あえてたたんだタオルを使うことで、相手の皮ふとの間に空間を挟み、「触れて感じる」ということに制限をかけることでかえって「感じ取って対応する回路」とでもいうものを活性化します。

【動画】皮下チューニング(3) タッチを変える 初心者の方ほどやってほしいこの方法

ここでもタオルの柔らかさというものに意識を向けないで、強引な力を加えればほとんど意味がなくなります。タオルのふっくら感を尊重しつつ、その向こうにある皮ふの動きを感じようとする、というものです。

人の素手のタッチの良さというものは決して否定しません。私も整体は素手でやります。この「たたんだタオル」を使うという方法は、初めて皮下チューニングをするという人ほどぜひ採用してほしい方法です。

熟練した素手は素晴らしいですが、プロでない人のタッチというのはとても癖があるのです。工夫をすればするほど癖が出るのです。そこにタオルの厚みや弾力、皮ふとの距離というものを加えることで、癖が入り込みにくくなります。すると誰がやっても一定レベル以上のタッチが引き出されるのです。

【前回の動画】も参考に!
皮下チューニング(2) 押す揉むさすると重くなり、皮膚を動かすと軽くなる

 

「セルフ整体・くらげ体操
&家族整体・皮下チューニング」
津田啓史(つだひろふみ) 拝