反省したらどうなった 3

【反省したらどうなった 3】

伝説の巨人・野口整体創始者の野口晴哉先生の思想と技法を中心に、日本の整体や武術・芸事などの素晴らしい身体運動文化を学んで、やって、咀嚼して、体育として確立して、発信して未来に向けて残していく活動中、生活整体研究家・「和の体育」の津田啓史です。

津田の行動原理の中に、若いころに学んだ整体や武道などの日本の伝統的な素晴らしい身体文化・身体技法があるけれども、実際に学んでいても形骸化して、本物の技はごく一部の達人の方しかできなくて、型を真似しても中身がないことに対する反発心みたいなものがあります。

徒弟関係の縦社会の中で伝承されるべきものですね。あ、言っておきますが、徒弟関係の縦社会というのは決して嫌いだった人間ではありません。どちらかというと大好きな方です。

大学に入ったら絶対に応援団に入ると決めておりました。はい。先輩には絶対服従の権化のようなサークルです。島根大学の大学案内の赤本、そのサークル紹介の中には応援団はありませんでした。でも、「総合大学にないはずがない」として入学してみたらほんとになかったのです。

入学してみて分かりました。島根大学はれっきとした総合大学だったのですが、対戦するべき大学が近くになかったのです。近くの総合大学と言えば西に特急で二時間で鳥取大学。山越えして南へ特急で二時間で岡山大学です。そのほかの近くの大学といえば、県立の女子大が市内に、隣の出雲市に県立の医大がありますが、応援が必要なシチュエーションというのは想像できません。

早慶戦、早明戦のような身近なライバルが存在しないのです。ゆえに、応援する戦いそのものがほとんどないので、応援団は必然的になかったのでした。地方大学の悲しさでした。(でも地方大学はめちゃめちゃ楽しかった。下宿の大家さんとは未だに親交があります。)

応援団がないので、結果として合気道部に入部し、クラブとしては最高に楽しかったのですが、そこで前記したような「自分が達人になれそうな道筋が見えない」は痛感しました。

その道の才能もなさそうだし、努力する才能もあまりなさそうということを年々感じざるを得ない年月を経て、中年になってから「心身のしくみや法則や原則みたいなものを見つけて、それに沿うことで、何とかなるところまでは、誰がやっても何とかなるものを創ろう」として今に至るわけです。

そういう経緯をたどったものですから、どうしても「自力で切り拓くことにこだわる」とか「オリジナルにこだわる」というあたりがここ10数年の方針でした。それがマイナスにも出ていたのですね。他から学ぶということを極端に避けておりました。

延々書いてきたのですが、何が言いたいかというところに戻りますね。まず、

〇他者に対してやたら腹が立つことを「反省」して自分に対する指摘だととらえなおした

〇結果、頭が考えたら「スタッフへのスケジュールの提示」という極めて限定的で事務的な結論が出たのだけど、その方向への行動がなかなか出なかった

〇気が付いたら、専門家や長けた人への教えを乞う行為や、研究協力依頼などがすらすら出てきた(ここに書いた以外にもどんどんやり始めている)

という流れだったわけです。

何を喜んでいるかというと、「仕事をスケジューリングしてスタッフのみなさんと共有する」(これも必要なのでやっていきますが)という「頭で考えたこと」が結論になっていたら、「それまで計画してきたことがうまくいき始めた」でとどまって、身体が動き出したことに乗っていったら「やれたらいいなと思いながら、踏み出せなかった広い範囲に踏み出せた」というあたりです。

自分がうまくいきそうだと「考えたこと」を「がんばって」やって、予想通りにうまくいき始めたというのも必要ですが、「自分が避けていたことや、思ってもみなかったこと」に気づいたら身体が先に動いていて?着手していて、世界が広がりながら前に進んでいる、という方が「和の体育的」「整体的だな」と思えたところがお伝えしたくて長々書いてしまいました。

まだ「不慣れなこと、難しいことにがっぷり取り組みながら楽々悠々」という境地に達したわけでありませんが、こうやって一歩ずつ解き明かしていきたいと思っております。


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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