自信をつける方法 その2

【自信をつける方法 その2】


よく「無理しない範囲で始めます」なんて言いますが、甘いですね。無理しないで始めた場合、続けることにも無理をしないので、すぐに挫折して復活できません。三日坊主ならましな方。二日坊主や一日坊主半日坊主なんて経験は山ほどあります。無理せず始めて無理なく終了なのです。

これを乗り越えるには進化体操と和の体育の考え方で言えば「人間は赤ちゃんから始まっているんだから、トレーニングも赤ちゃんから始めた方が自然じゃね?理論」です。 赤ちゃんは移動能力0で生まれます。(あ、この一行を書いたところで、また一つ取り組み方の新しい手法がひらめいたけど、ここでは書かない。うまくいったら有料版で書きます=せこいなあ)で、もう時速1キロにも満たないハイハイから移動を開始して、少年期になったら数キロ、さらには数十キロの距離を移動できるようになり、時速だって20キロ以上で走れるようになります。ですが最初からそうなったわけではありません。

多くのスポーツでは、最高速度20キロの人が21キロを出せるように「頑張り」ます。和の体育では、赤ちゃんからやり直してはどうよ?という視点で模索するようにします。

計画を立ててもすぐに挫折してしまうというのが自分の特性として人生で身に染みている場合、「今回は無理せずいこう」なんて想定をしたとしても、「死ぬ気で頑張る」と想定をしていても、結局は挫折してしまうのです。

だから、人からなんと言われようと、「どんなに頑張っても挫折しようがない低負荷」から始めてやるのです。どうだ、まいったか(自分の中の挫折習慣君に言っています)です。ここまで負荷を下げたら挫折しようがないだろう、へっへっへ、なのです。

だから、私がジョギングを始めたときには一日10秒から始めました。多分ジョギング愛好家の初日の距離と時間なら世界トップクラスの短さだと思います。すぐに挫折しようとする私の心身もさすがに一日10秒では挫折のしようがありません。信号をついうっかり小走りで通過しただけでその日のノルマは達成してしまうのです。

そして一日10秒ずつ増やしました。一カ月続けても5分にしかなりません。2分半走ったら折り返しです。ご近所までしか行けません。これぐらい軽い負荷だと挫折するのが難しいです。頼むからもっと走らせてくれ〜という気分になります。

続かない言い訳を探すのが難しい。三カ月継続してやっと15分です。15分を数か月続けてしばらく挫折(中断)。その後はまめに挫折(中断)を繰り返して復活するたびに伸びていって、今は朝25分から35分で、開始から一年三カ月が過ぎています。

挫折・中断して復活するときにはどうしているのでしょう。

もう私の身体には「赤ちゃんから始めて成長させていく」という回路が染みついています。毎日3キロ走るとか、一日30分速足で歩くとかそういう「達成感のある数字」に行き着くまでに二カ月三カ月、それ以上をかけております。赤ん坊から幼児のように負荷をかけずに徹底的に甘やかしてきました。

だから走ること歩くことに対しての「頑張ったつらい思い出」がありません。毎日記録が伸びていく成長のほのかな喜びで塗りつぶしております。

だから挫折して再開するときに「またまた短い距離から始めればいいやん」と気楽に構え、まだまだ走れるのに、という短い距離から数日から1週間程度で伸ばしていくと、じきに過去最長のコース・距離・時間に戻ります。

距離や時間を数値化して記録しながら、信じられないぐらい低負荷(赤ちゃん)から初めて、一定の割合で無理なく増量していく(成長期)と、精神的な負担や精神力の強さにこだわらないで習慣化できるという「型」が私の中に根付いている(成人)のですね。

だから何度挫折?中断しても、1分ぐらいから再開して、2分、3分と増量していけば、1週間もたつと挫折前の状況にするっと戻れるのです。さらに言えば、復活のハードルが低いので、雨やら猛暑で中止しても、あまり罪悪感や挫折感もわきません。どうせまた復活するし、という感じです。

さらに言えば、取り組み始めてからの期間が長くなれば長くなるほど「過去一年のうち、ざっと200日は走っている」「過去一カ月のうち、ざっと15日は歩いている」というような「長期実績」が積み上がります。そうなってくると一日おきにそこそこ歩いたり、走ったりしていることになるので、またまた挫折という言葉が遠くなります。

「自信」という言葉があります。世間では苦しいことを歯を食いしばってやり遂げたら自信がつくと言われますが、私はそうはなりませんでした。あんなつらいこと二度とごめんだという反応の方が大きいです。頑張っても少しも自信にはなりません。

ところがいきなりやったら継続できないことも、挫折しようがない少量から始めて、時間をかけてじっくりと自分を慣らしていって、楽しみになるような工夫で習慣化したことは、そのパターンを上手にアレンジすれば、いろいろなことに使えるだろうな、ということは信じられるのです。自らを信じられる。つまり「自信がついた」のです。

はい、今回のネタは「有料級だ」と言いながら既出の内容をお話ししました。来週の土日にはこの「10秒から始めて一年三カ月続いたジョギング&ウォーキング」のノウハウを使って、今現在取り組んでいる「一日のデスクワーク量を増やす」と「進化体操を習慣化させる」の二つをお話したいと思います。

もちろん途中経過の模索中のお話で、画期的な大成功を収めました!というようなものではないかもしれませんが、試行錯誤そのものの実例の方が「自分もやってみようかな」という人には値打ちがあると思って、あと一週間私も創意工夫したうえで書いてみたいと思います。

そういった内容予告でピンと来られた方は、まもなく募集開始の「有料メルマガ」にもぜひご登録していただければと思います。

(来週末土日につづきます)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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  1. ごあいさつ
  2. 特徴と効果
  3. マイクロストレッチを始めよう
  4. マイクロストレッチの呼吸
  5. 注意と応用
  6. 習慣化の技術
  7. ビフォーアフター


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