(59)時間が足りない

どういう悩み、疑問かといえば「時間が足りない」ということでした。

沖ヨガ修道場の二週間の体験で、想像を絶するぐらいに体調がよく、歩くのがまどろっこしいぐらいに身体が軽くなりました。だからその効果のほどは身に染みて知っています。

世の中に、治療の名人は数多くおられるだろう、難病奇病を治せるという人も多くはなくてもおられるだろう。しかしながら、もともと元気盛りの20代前半の、そこそこ運動もし、体力があり、病気の気配もなく身体の心配など減点材料がほぼない人間を、ここまで元気にするトレーニングプログラムというのはまず考えられない、ということを強く感じたのです。

自分が一生の仕事にしたいなと思っていたものが、想像を絶する効果を持っていた。これはいいことです。だから自分も人にこういう心身の絶好調を提供できることが仕事になればいいと心から思える。これもいいことです。

しかし、あまりにも総合的過ぎました。それがヨガのアサナ(ポーズ)と呼吸法と瞑想に終始しているような「いかにもヨガの合宿研修」だったら悩みません。毎朝とか帰宅後の夜にアサナや呼吸法や瞑想を組み合わせたプログラムを毎日やればいいだけですから。

それなら、合宿研修と同じ効果が出ることは最初から期待せず、半分ぐらいとか3割程度の効果が持続するような程度を納得の上で続けることができます。毎朝1時間ぐらいなら、この程度ならというのが予想が立つので納得できるのです。

ところが沖ヨガ修道場のプログラムというのは、あまりに総合的だったのです。いかにもヨガ的な時間ももちろんありました。またヨガのポーズを変形した「修正法」なんていうのも取り入れられました。

別料金でしたが、玄米菜食の調理を学ぶセミナーも滞在中に実施されていたので、参加しました。

マラソンがあって、滝を浴びて、玄米菜食で、ヨガ的なものがあって、武道的なものがあって、筋トレ的なものがあって。鍛錬コースというのと改造コースというのがあり、改造コースだと有資格者による鍼灸治療も受けられるというので、こちらも申し込んでいたので鍼も体験することができました。

これだけ総合的だからこそ、想像を超えた結果や変化が起きたとも言えます。ただ逆に何が効いたのかよくわからない。最低限何をやればいいのかがよくわからない。