コロナウイルスについてその3

※下記メルマガから転載していますが、一部間違いがありましたので、文末に追加しています。

 

日本という国は、毎年100万人の人が亡くなっていて、そのうちの10万人が肺炎です、ということを先日書きました。

 

肺炎という病気を調べてみると「いきなり肺炎にはならない」と書いてあります。風邪やインフルエンザから肺炎に移行することが多いと書いてあります。

 

風邪というのは上気道(鼻・のど・気管)がウイルスなどに感染して炎症を起こしている状態のことです。肺炎は肺の感染のことです。つまり、同じものが発症している現場が違うだけで別の病気のような印象を受けているだけじゃねーかという話です。感染して炎症を起こしている現場が鼻~喉~器官と奥まって、奥の奥まで行ったら肺炎だと、こういうことです。

 

肺炎菌というものがあってそれに感染するわけではなく、さまざまなものに感染した部位が肺に到達するという言い方が正しい(と津田は思う)わけです。で、インフルエンザウイルスとか、サーズだとかの原因するウイルスなどが特定しておらず、何に感染したかはよくわからないか、さほど深刻でない上気道の感染と炎症を風邪というわけです。

 

つまりインフルエンザの死者数は1万人以下ですから、引き算すれば肺炎で亡くなられる9~10万人の方のほとんど?ないしかなりの高率で「ただの風邪」をこじらせて肺炎になっているということになります。

 

ちなみにネットに出ていたある病院のデータで、肺炎で入院された方の死亡率は過去5年平均してみたら7%でした。93%は生きて退院されているということです。ということは、その割合で計算すれば一年で肺炎になられる方は、100万人から150万人ほどおられるということですね。

 

私たちは1億人の国に住んでいて、毎年ざくっと100万人の赤ちゃんが生まれ、100万人ほどの人が退場していきます。毎年1000万人ほどの人がインフルエンザにかかっていて、亡くなるのは数千人。毎年百万人以上の人が「ただの風邪をこじらせて」肺炎になり、9万人ほどが亡くなられます。その数字は、その年に亡くなられたすべての死亡者の1割弱ほどを占めます。(多くは高齢者)

 

つまり、コロナが流行っていても流行っていなくても、毎年100万人ぐらいの人がありふれた風邪をこじらせて肺炎になり、そのうちの9万人前後(アバウトです)が命を落とされ、その多くが高齢者だということを毎年繰り返しているのが今の日本です、ということも知っておきましょうよ、ということなんです。

 

コロナを軽視しようとか、そういう話ではないです。ただあまりにも新型コロナだけを過剰に恐れる前に、日本の感染症や肺炎の実態というものを知っておきましょうよというお話です。

 

先日書いたコロナウイルスの致死率に関してですが、どんどん動いているので、あまり正確ではありませんでした。

 

ただ着々と致死率が上がっているわけではなく、日本国内でいえば死者はほぼ止まっているけれども感染者は増えている、率だけ見れば毎日下がっていっているのが現状です。もちろん月単位で追いかけないと正確にはなりませんが、そういう現状です。

 

※これを書いたあと5日ほどで、残念ながら死亡者は6人から10人以上まで上がりました。

 

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【訂正】

肺炎菌というのがなくて、と書いていますが不勉強でした。その後調べてみると「肺炎球菌」というものがあり、肺炎の感染源としてはトップでした。

 

トップなのですが原因としては2割です。その下にインフルエンザとかブドウ球菌とかが続くのですが、それら原因菌やウイルスの%を足しても50%行きませんでした。

 

というので、肺炎は肺炎球菌が原因であることがもっとも多いが、それでも原因の2割ほどを占めるだけで、実に多様なものに感染して肺炎になるということは間違えていないようです。