首をくにゃくにゃにする 頭皮の皮下チューニングと舌と免疫の話 皮下チューその4
首というのは頭を支える部分です。その頭というのは、首の骨と筋肉だけでなく実は舌も使って支えています。もちろん骨と筋肉がメインです。
ですが、ボウリングをするとき投げる時に左手を添えてバランスを取ります。その左手のほんの少しの支えが、あるのとないのとで右手にかかる負担が全然違います。その添える左手に当たるのが舌の作用です。舌が上向きになり、上あごで頭を下から支えるようにすることで首は余分な緊張から解放されます。
実験してみましょう。
舌先を下の歯の裏につけて首を回してみます。首はてきめんに緊張して回りません。舌をうわあごにつけます。あっかんベーと舌を伸ばして瞬間的に引っ込めると、反射で舌は上あごを自然に支えます。首を回すと滑らかさが激増しているのがわかりますか?
感染症に対する免疫の第一関門は、鼻呼吸をちゃんとすること。
ウイルスが入り放題になる口呼吸を止めることです。
口をしっかりと閉じる力で、鼻呼吸を習慣化できるようにするのが動画で紹介している「あいうべ体操」です。
あいうべ体操のもう一つの狙いが、舌がちゃんと上あごを支えるようにすることです。鼻呼吸の習慣化に舌の位置がどうかかわるのでしょうか?
舌がだらりと舌に下がると、舌の向きと重みで口が開いてしまいます。今日は「首を柔らかくする」というのがテーマですが、皮下チューニングで首の緊張を取ろうとしても、舌が下がっていたら首の緊張が取れません。
だからあいうべ体操で舌の位置を補正して、合わせて皮下チューニングで軽さを出していく。そういうふうにしてください。
さらに付け加えると、舌が上あごについている方が呼吸が深くなるのです。下前歯の裏や下の歯の歯茎まで下がると呼吸が浅くなります。首の緊張が減るので気道の圧迫が減るからなのか、もともとそういう皮膚反射があるのかはわかりません。結果として呼吸が深くなります。浅い呼吸は口呼吸を招きますから、舌の位置というのはとても重要なのです。
花粉症などの鼻づまりがあると鼻呼吸が苦しくなります。そういう場合は「鼻うがい」をすることでましにすることができます。
【頭皮の皮下チューニング】
首そのものに直接皮下チューニングをするのは、動画の皮下チューニング1で紹介していますから、そちらも参考にしてください。
今日やるのは頭皮の皮下チューニングです。
頭部は手足のようにする運動する部分ではありませんから、頭皮もあまり伸び縮みはしませんが、動かしてみるとけっこう動くものです。
事前に頭の動きを調べてどの方向が動きにくいか確かめておきましょう。
●左右に倒す
●前後に倒す
●捻じる
の3つを確かめてみます。
●左右の動き
→頭部の横側の皮膚を左右逆方向に上下に動かす
●前後の動き
→後頭部の皮膚を上下方向に動かす
●捻じる動き
→後頭部の目の裏当たりの皮膚を横方向に動かす
効果があるということが実感できたら、あまり方向とか深く考えずに「快適だな」と感じる部位と方向を楽しんでください。
側頭部や後頭部の皮膚は比較的動きやすいのですが、頭頂部近くは動きにくいようです。そういう場合は手のひらではなく指を立てることで「噛み」が良くなり、また動きが感じやすくなります。
適宜組み合わせてどうぞ。
「皮下チューニング1 首肩編」
「皮下チューニング2 目の疲れ編」も参考にしてください。
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