大企業の内部留保金の話

大企業の内部留保金の話を毎日新聞の引用記事として紹介しましたら(詳しくはこちら→)、大企業社員の経験をお持ちの方からいろいろ教えてもらえる感想メールをいただきました。基本的に私と同じ政府による財政出動がいいだろうという意見の方なのですが、内部留保を吐きだしなさいということに対して、時期の問題やら短所やらをていねいに教えていただきました。

 

私も、企業の内部留保すべきだということで引用したわけではなく、いろいろな人が知恵をだしていくと、私の思いつきもしないいろいろな方策があるんだな、ということで引用しました。

 

こうやって出そろうと「新型コロナもインフルエンザと比較することで正しく恐れて対策打てるでしょ」案と同じ考え方に乗せられます。

 

政府による財政出動、その反対の再生緊縮、さらに変化球としての大企業の内部留保。並べて考えるとどれがまともか、暴論か、それぞれの長所短所特性みたいなものが少しずつ見えます。考える材料ができます。ありがたいメールでした。

 

そうやってめんどくさくても思い込みで固着せず、いちいち自分で確かめてみる、調べて少しずつでも変わっていこうというのが和の体育の推奨するあり方です。

 

【大変な時は末端に手当】
5月17日(日)の大阪の感染者が0人。月曜日が1人でした。前に紹介した「東洋経済オンライン」の新型コロナ情報のグラフで見ましたが、PCR検査数は増えているようなので、信頼感微増(あてにならないの逆)な数字でした。

整体(和の体育)のメルマガですが経済の話が続いておりますが、今日は整体のお話しをして、そこから経済につなぐということをしてみたいと思います。

 

【子どもの整体 大人の整体】
私はそこまで極端に分けてはいませんが、野口整体の一つセオリ―として、子どもはおなかが痛ければおなか、頭が痛ければ頭というふうに、異常感のある所を直接手当するのが良しとされています。

 

一方で大人の場合は、首が痛ければ腕だとか腰が痛ければ足だとか、そこから離れた部分に手当てすることでバランス回復させようという、そういうセオリーみたいなものがあります。

 

子どもは単純というかシンプルなので、異常感にそのまま氣の手当をしていってよくなる。大人はしがらみがいろいろとくっついていてややこしいから、離れていて影響しているところから整えないと良くならないというふうな解釈です。

 

そしてもう一つ、かなり深刻になった時のセオリーというものを聞いたことがあります。

 

入院してもういよいよ危なくなったというような時にどういう整体をしたらいいのかという切り口です。そういう場合どうするかというと、手の指や足の指を一本ずつゆっくりとていねいに引っ張ると良いとされています。

 

私の整体人生で、亡くなられる前日か直前まで整体させてもらったという人が4人あります。その中のいくつかの家族の方には、この指を引っ張るということをお伝えして喜ばれました。病人に対してできることがあるというのは、見送る家族のメンタルにとってもよかっただろうなと思いますし、事実上つらそうなのが減ったというようなこともお聞きしました。

 

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という話を受けて、経済の話に戻ります。

 

この手足の指というのは、その辺にあるお店とか小さい工場とか、年金暮らしをしている方とか、そういう庶民こそ指だと思うのですね。

 

身体の芯の部分、中枢の部分は、いよいよ動けなくなったときに手当をしても、元々丈夫なところですから、手軽に方針転換できません。しかし、身体は動かなくても指の一本ならまだ動かせる人はたくさんいるでしょう。

 

動きが出るところ、動かせるところから順にやっていき、次々にそれを続けて動かなかったところまで動くようにするというのが整体の考え方です。そういう意味では指の一本ずつというのはいよいよやばくなったというときの対処としてはうなづけます。

 

大企業に大きくお金を投じたとしても、その効果がいきわたるのにはとても時間がかかるでしょう。でも末端の庶民なら、届いたその日にすぐ使い始めることができます。(どちらも必要ですという前提です。即効性の話です)

 

そして末端の指というのは、自分以外に接して情報を集めながら実際に対処するという役割を担っています。指で触って感じてますね。そして、指や手で何かを加工したり細工したり文字を書いたり入力したりという作業をしています。

 

手のひらや指の触覚がなくなったら、ずいぶん不便だと思いませんか?それら末端で感じ取っている情報で、身体は全体の対応を決めているのです。それぐらい末端からの情報は大事なのです。ということは、政府は手指や手のひらのようなもっとも末端にある市井の人、庶民の声を聞いて判断し、動くということが身体の特性と比較してみると、極めて正しく合理的であるという結論になるのです。

 

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『疲れている時でもやる気を引き出す方法』

 

『やる気のある時間を伸ばしていい一日につなげる方法』

と、やる気を二つ語る動画をご紹介してきました。次は「やる気がないわけではないけれども、やることがてんこ盛りで何から手を付けたらいいかわからない」という人向けのヒントを語りました。

『やる気はあるけど、何から手を付けたらいいかわからないほど忙しい人のための対処法』