津田ヒロフミのウイルス探求中 その3

【津田ヒロフミのウイルス探求中その3】

16日のウイルスのお話の追加
あんまり強毒化すると、そのウイルスは自滅してしまうということを書きましたけど、あくまでも長い時間軸でのお話で、ここから秋に向かって新型コロナが弱毒化するという話でもありません。

強毒化しすぎたのが「自滅」するのであって、強毒化してないのまで全滅するわけではありませんからね。

その昔のスペイン風邪が流行した時は夏の8月に強毒化の変異をして第二波となり、秋から冬にかけてたくさんの方が亡くなられたそうです。不要に恐れ過ぎず、油断しすぎず。思い込みで凝り固まらず、事実やデータに基づいて都度都度のベターを選択して行動を変えていきましょう、という立場でお話ししています。

 

●物は言いよう
東京も大阪も急激に感染者が増えています。テレビのニュースもまずは感染者の推移だけを言います。それで知事さんとかの言い方が「夜の街や若者の感染が増えています」という言い方です。でも一つの事象も角度を変えれば別の景色になります。

 

※上記画像は、にゃんこそばさん 2020年7月17日 の記事よりお借りしました※
●先に引用していたグラフは、当初の検査数をより小さく見せかけるようにしたものだったようです。訂正してお詫びします。

「夜の街の検査数を増やしています」という背景にある事実の方を言えば「当たり前やんけ、ではほかの街はどうなってんねん」となり、夜の街の方を非難するよりも、広範囲で適切な検査を希望する世論になるでしょう。

「若者の感染が増えています」という言い方をすると、若い者が無防備に感染を増やしているような印象を受けます。でも3か月前はよほど重症化してかつ感染者と接触がなければほんとに検査してもらえなかったみたいですから、「もうしわけありません、ようやく広範囲に基準をまともにした結果若者も検査するようになりました」というコメントをつけないと若者を悪者に仕立て上げるような物言いになります。

さらにいえば、若者に感染者が増えていると言わずに「高齢者の感染の割り合いが大幅に減っています」と言えば、いいニュースになります。

ただしこれも安心だということではなく、だったら今の時点では重症者数や死亡者数が激減している理由がわかるね、ということです。基礎疾患のある方、高齢の方に感染させないようにみんなで努力する必要があるということは変わりません。

毎回でも言いますが「コロナはただの風邪だ、怖くない」と言っているわけではありません。3月4月よりは怖さが減ってきているのが事実で、検査数がまともになりつつある、というのが事実でしょう、と言っています。

だから今後もしも「危険度が上がってきた」と言い切れるデータになったらその角度でお話しします。