鼻うがいの抗ウイルス・風邪症状軽減効果が明らかに

【鼻うがいの抗ウイルス・風邪症状軽減効果が明らかに】

過去の動画やメルマガでも紹介した薄い塩水を鼻の穴に通していく「鼻うがい」

イギリスの研究で「一般的な風邪、旧型のコロナウイルスによる風邪症状の軽減や治るまでの期間の短縮、人にうつすのを減らすなどに鼻うがいが「効果があった」という研究があり、あいうべ体操を考案された今井先生がご自身のコラムで紹介されています。

 

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200624-OYTET50010/
引用:『yomiDr.(ヨミドクター)2020年6月29日 医療・健康・介護のコラム
新型コロナウイルス  治療に鼻うがい!?』

 

ただ、この研究の前提は一般的な鼻うがいとは少しちがっていて、「海水に近い濃度の濃い塩水」で「最高一日12回」ということで、起きている間はせっせとかなりの回数やりました、というのが前提です。

さて、その効果を鼻うがいをした人としない人に分けて比べたら

●風邪症状の期間が1.9日短縮
●家庭内での感染が35%減少
●投薬量も36%低下
●ウイルスの排出量も減った

すごいですね。一週間かかる風邪が5日で治る。

風邪の中でも、昔から知られている新型でないコロナウイルスに感染している「風邪」の人は

●風邪症状の期間短縮効果が2.6日!

咳や鼻づまりも早く治ったそうです。

 

旧型のコロナウイルスには十分効果があったので、新型にだけ効かないという可能性の方が低そうですね。シンプルに鼻腔から口までを繰り返し洗うというシンプルな「うがい効果」のほかに今井先生は、鼻孔鼻腔の「繊毛運動」が清潔かつウエットな状況で活発になることと、濃いめの塩水によって、「次亜塩素酸の免疫作用の作用が高まるのでは」と仮説を述べられています。

体内にマクロファージとかいう貪食細胞がいて、異物や細菌なんかを食べるとか消化するとかいう解説を読んだことがあります。その時に貪食細胞が武器として使うのが次亜塩素酸です。昨今「室内の消毒に使えるのかどうなのか」と話題の物質ですが、なんと体内ではとっくに採用になって活躍していたのですね。

最近の研究で、その「次亜塩素酸をつかって異物をやっつける」という作用がマクロファージなどの貪食細胞だけでなく上皮でも行われている、ということが明らかになってきたそうです。鼻うがいが作用する鼻の中の粘膜ですね。そして、水に溶かした濃い塩水が「それらの作用に塩化物イオンを供給することで次亜塩素酸による抗ウイルス作用を強化している」という仮説を述べておられます。

なんと、いいことばかりではありませんか。

実際にこの「海水の濃度の鼻うがいをやってみた」のでそのレポートは、木曜日か土曜日に続きを出します。

 

一般的な鼻うがいについての解説と実践は下記のyoutube動画で。
【動画】「花粉症軽減も、鼻うがいの実演」

参考にしてください。鼻うがいそのものは、私はヨガの行の一つとして学びました。当時は「生理食塩水の濃度」という情報がなかったので、けっこう「厳しい行」だなと思っていましたが、生理食塩水濃度であればかなり痛くないものでした。