繋力と書いて(けいりょく)と読みます

【繋力と書いて(けいりょく)と読みます】

ときどき「筋トレが続いています」とこの読み物で自慢していますが、なんとしても筋力を高めたいわけではありません。もっと別のものを高めたいので、そのトレーニングの一つとして、苦手でやる気のしない「筋トレの種目」を選んだといことです。

筋力よりも大事じゃないかと思っているのは「つながる力」「まとまる力」です。スポーツで言えば「個々の選手のパワー」よりも「チームワークがすごくいい」状態を作る方が人体にとっては得策ではないかということです。

あなたも私も自分のことを「〇〇」という名前の個人だと思っています。思っているのは頭の方で、身体の方はそう思っているかどうかというと疑問です。胃袋だって「こうしたい、ああしたい」という希望はありそうだし、下半身にある男性の突起物は年齢が若いほど時に暴走する。頼んでもないのに髪も体毛も伸びるし、一定の年齢になると多くの男性は頼んでも髪は伸びてくれません。

新大阪の道場の近辺のお店で週に何回か食事をします。本当に身体に合うというお店は少ないもので、お昼に時間があるときは圧倒的にダフェムナールのネパールカレーで、夜はあずま家の中華です。

最近(コロナ前)は新大阪を留守にして関東から四国までいろいろと出かけるようになりましたが、以前はもっと新大阪中心の活動でした。食事は一日に1~2回ですから、週のうちの食事の半分以上はダフェとあずま家という時期もありました。ダフェなら圧倒的にキーマカレーで、あずま家ならサンラータンメンばかり食べていました。

それだけキーマカレーとサンラータンメンを食べ続けても、私の外見は私のままです。肌が黄色くなることもなく、汗が辛酸っぱくなることもありません。何を食べても私になります。

そうやって「私というまとまり」になります。ということは身体運動を考える際にも、私の中の部分を突出させて強化するという方針よりも、まずは私がまとまりをもって部分に負担をかけず、どこかを怠けさせず、全体としてチームワークの取れた状態に「戻す」ということを第一義に持ってトレーニングを考えた方がロスがなかろうというのが和の体育の判断です。

チームワークを論じるときに出てくるのが「矢野監督は選手とのコミュニケーションが取れているから若手がのびのびしている」みたいなコメントが出てきます。情報のやり取りをしてつながっているということですね。

ところが体育やスポーツの世界で、そのつながりを指す言葉がありません。個別の「筋力」とか「持久力」とか「瞬発力」とかはありますが、他者といい関係を結ぶ、同列の力で自身の身体各部分の連繋をはかる言葉がありません。ないので作りました。今「連繋」と書きましたけど、その「繋」の字です。けいと読みます。繋がる・つながるが訓読みです。

なので、進化体操と和の体育で高めるのは「繋力(けいりょく)」です。なので繋力を高める筋肉負荷運動は「繋トレ(けいとれ)」です。

【動画】体のヒアリングで骨盤調整

【動画】「歪み」と言われるものは、実はバランスの良い身体を取り戻すための必須の迂回路なんです

というのも、「繋力の整体」です。

まっすぐにした時に、繋がりが途切れる状態の時がしんどいのです。足の開きのアンバランスなのは実はその位置が背骨や中心と「繋がる」位置を割り出しているのです。繋がった状態で反復運動をすると、ずれた位置から正しい位置でつながりを維持できるように戻ってくる。それがあの動画の仕組みです。

人にやってもらう動画だけ紹介したのでは片手落ちかということで、セルフでやれる「繋力の整体」の動画を撮りました。まだ不満で完成度は低いですがあえて出しておきます。ご参考まで。

【動画】自力で調整!!高温多湿で身体が重い呼吸で身体が伸びてくる