抗ウイルス作用促進の海水濃度の鼻うがいをやってみた

【抗ウイルス作用促進の海水濃度の鼻うがいをやってみた】

28日に紹介した「風邪症状の緩和・軽減に効果のある鼻うがいの方法」について、続きを書きます。

それは海水並みの濃度の塩水を使った実験の結果でした。鼻腔粘膜の繊毛運動の活発化だけなら、通常の生理食塩水の濃度で十分効果があります。あいうべ体操の今井先生のコラムが引用元です。詳しくはこちらをぜひ参照してください。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200624-OYTET50010/
引用:『yomiDr.(ヨミドクター)2020年6月29日 医療・健康・介護のコラム
新型コロナウイルス  治療に鼻うがい!?』

生理食塩水というのは0.9%の濃度です。海水濃度だとこの3倍ぐらい、2.7~3.0%ぐらいの濃度です。私が自宅で自分で生理食塩水を作って鼻うがいをするという試みで、一番ネックになったのが塩の重さが分からないので正確な濃度のものができない、ということでした。

我が家にあるはかりは、1キロ未満のものをはかる10グラムぐらいの目盛りのものしかありません。何度も乗せたり下ろしたりしながら、およそこれぐらいという見当をつけてつくりました。

身近にあるもので計量できないかと思って、ペットボトルのキャップで軽量したらどれぐらいの重さになるか、進化体操ファンの料理研究家の方に相談しました(細かい目盛りのはかりを持っていそうだったからです)。やはりプロは持っておられて、キッチン用品の中の「計量スプーン」だと、粗塩で5グラム、ペットボトルのキャップだと、粗塩で6グラムになると教えてもらいました。

海水濃度の鼻うがい液を作ると、3%です。1リットルの湯冷ましに30グラムです。500ミリのペットボトル飲料はよくありますから、二本分の湯冷ましを作り、キャップで粗塩を4杯半から5杯とかせば出来上がりです。生理食塩水の0.9%なら1リットルにペットボトルキャップ1杯半で出来上がりです。

鼻うがいの容器は「ハナノア」という商品名でドラッグストアで売っています。今回の研究の効果を出したのは「一日最高で12回」という回数の研究対象者です。たぶん食後の1時間を避けて、起きている時間は1時間おきぐらいにやらないとその一日12回にはならないなと想像しました。(最高で12回ですから、8回とか10回ぐらいの人が中心ではないかと想像します)

ハナノアの容器はハンディな大きさなので、めいっぱい塩水を入れても、私の場合は片方の鼻の孔に通すだけで全部使い切ります。なのでやるとけっこう「おかわり」します。そして一日に5回とか8回やるならば、1リットルぐらいはすぐなくなるだろうなと思います。

感染して重症化したら、鼻うがいどころではないと思います。なので、やるとしたら無症状感染か軽症の時でしょうね。実際にウイルスをたっぷり含んだ水を大量に出すわけですから飛沫を飛ばさないようにするとか、終わった洗面所を良く洗い流して最後はアルコールをシュッシュするとか、それなりの手間だろうなと思います。

もちろん、肺に入ったウイルスを洗い流せるわけではありません。鼻腔からのどまでです。それでも研究結果にあったように「家族にうつす率が下がった」とかありました。シンプルに考えて短期間に症状がおさまる人の方が、なかなか症状がおさまらない人よりも重症化する確率も低くなると考える方が自然です。

もしも私が感染したら、三階の和室で隔離生活をし(家族は二階)幸い三階にもトイレがあるので液だけ大量に作ってもらって、和室で寝てすごし、隣接のトイレで鼻うがいするというイメージですね。うん、我が家ならできる。

実際に0.9%溶液と3%溶液の二種類を使ってやり比べました。もちろん私自身は鼻うがい慣れしていますから、そこは割り引いてください。3%溶液でも味的にしょっぱくてとてもできないなんてことはなく、うん、海水ならこんなもんだよねという感じ(当たり前ですが)鼻に通しても鼻の奥の痛みはほぼありませんでした。生理食塩水濃度と感触としてはほとんど変わりませんでした。(真水、塩気のない湯冷ましは浸透圧の関係で相当痛いです)

以上、現場から津田がお送りしました。

 

一般的な鼻うがいについての解説と実践は下記のyoutube動画で。
【動画】「花粉症軽減も、鼻うがいの実演」