新型コロナ アメリカと比べたら

【新型コロナ アメリカと比べたら】

春先からずっと言っていることですが、「コロナ単品」では実態が理解できないから、たとえばおなじみのインフルエンザと比較することで「程度」「位置」を理解できるように報道してくれればいいのに、政府発表したらいいのに、ということを言ってきました。

コロナは風邪だ、怖くないという結論ありきの話ではありません。恐怖の感染症だ!いやいやただの風邪だよ、に根拠なく信じ込まないために知りたかったのです。

どちらかというと「そこまで怖くないのでは」という立場でした。ただある程度人数が増えてきたことで、そうでもないなと思えてきたことを書きます。

国内のコロナ死亡者は1,200人台です。その数字だけをインフルエンザの年間の死亡者数3,000人~10,000人に比べると怖くない数字です。

でもインフルエンザの感染者数(推定)は年間1,000万人を超えるといわれます。インフルエンザ推定感染者1,000万人レベルで死亡者3,000人~1万人とすると死亡率は千分の一以下で0.03%~0.1%ということになります。

新型コロナは、PCR検査陽性者(発症していない人も含むので陽性者 感染者ではない)66,000人で死者が1,250人なので死亡率1.8%です。

インフルエンザの場合は、PCR検査ではなくてインフルエンザのウイルスの検査キットで感染を割り出しますし、無症状の人の検査はしません。インフルエンザになった人の濃厚接触者の追跡とかしないので、無症状の人が検査を受ける確率はほとんどありません。

さらにインフルエンザと同様にとらえると新型コロナの66,000人のうち症状がなかった人が2割ぐらいはいるらしいので、それを引くと53,000人です。インフルエンザと条件を近づけるとそうなります。この数字を分母にすると死亡率は2.4%になります。

この二つの死亡率を間をとって低めに2%とします。感染者が100倍の530万人ぐらい感染したら、死亡率2%で死亡者数は106,000人になります。インフルエンザなみに1,000万人レベルの感染者が出れば20万人の死者数になります。

死亡率だけを見ると、「インフルエンザみたいなもんだろ、ただの風邪だろ」とは言えないということは分かりました。ただ、圧倒的に感染者が少ないです。

アメリカは感染者600万人(596万人)です。それで18万人の方が亡くなられています。上の数字で500万人感染で約10万人という数字が出ています。死亡率を少し低めに設定しました。だから日本で今の死亡率のまま感染者だけ爆発的に増えたらという仮定の数字と、アメリカの数字はほとんど一致していると言っていいと思います。

ただ、この感染者の少なさは東アジアに共通しています。台湾や韓国、ベトナムなどと比較すると日本の方が感染者や死亡者はよほど高いぐらいです。それでもアメリカと比べたら二桁違います。とてもついている話です。

以前「検査数の少なかった時の数字と、4倍以上に増えた時の数字を同列に扱って深刻そうに語らないでね、ワイドショーの司会者さん、気持ち悪いから」ということを書きました。

PCR検査数どんな推移しているのか

同様に日本の増減だけ見ても現在位置が分からないから、増え放題のアメリカと抑え込んだ台湾と日本を一つのグラフに置くぐらいのことはしてほしいと思います。そうするとアメリカを見て幸運に感謝し、台湾を見てまだまだやれることはあるはずだと奮起する。

そういうのがまともな感性だと思うのですけど。現状を大雑把ですけど数字を拾って調べなおしてみた今回と前回でした。

数字は上げませんが、年齢が上がるほど、基礎疾患があるほど生命の危険が増すというのは、非常にわかりやすい新型コロナです。そうすると、やはりますます基礎疾患=慢性病の共通原因になるようなことに手を付けておくということが危険性を下げることにつながります。

それが、まともに鼻で深い呼吸をしましょうということに収束しつつあるのが昨今の考察です。

 

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津田啓史 拝