免疫がちゃんと働く鼻呼吸につながる決定的に大事な舌の位置 後編
【免疫がちゃんと働く鼻呼吸につながる決定的に大事な舌の位置 後編】
6日の続きです。
「舌を上あごにつけるといい」というのは舌先ではなくって舌ができるだけ広い面積でべったりと口腔の上につくのがいい、という前回のお話から、ではどうやって無理なく舌を上あごに常時セットできるようになるのか、というお話の続きです。
舌が広い面積でべったりと上あごに着いている様を、とりあえず「べた着き」ということにします。前号でも書いたのは、舌がべた着きするというのは特別な状態なのではなくて、本来そこにはめ込むべき部品がちゃんとそこに収まっているだけなので、特殊な訓練が必要なのではない、という前提で考えます(何億年生き残ってきたご先祖様由来の今の身体の仕組みを信頼しましょう)。
ということは、あまりに運動不足で引きこもっているからずれたままで安住するのであって、そこそこ運動させたら勝手に戻るよ、というのがそこから導かれる回答です。
歯科衛生士さんに指導してもらった方法もすこぶる簡単です。口の中で舌を回すだけです。みなさん、口の周りを一回転舌で舐めるということができますね。それを口の中でやります。場所は歯と唇の内側の間です。歯の表面をなめるような感じですが、舌先ができるだけ歯茎の根本に届くようにすると運動半径が大きくなりより効果的になります。
読んでもわからない。見てみたいという方は下記の動画で今解説していることと同じ内容を実際にやって見せていますのでそちらも参考にしてください。
【動画】あなたの免疫の仕組みを働かすには脱・口呼吸、鼻呼吸が必須 裏で支えているのが舌の位置(2)
歯科で初めてやった時には、すぐに舌が疲れて10回以下で音を上げました。いまは「習慣化の技術」を使って少しずつ回数を増やしているので、10回以上できます。なんでも、その方法というのは女性の美顔法でほうれい線を消すためにやるトレーニングだそうで、一石二鳥ですね。
やり終わると顎関節の緊張が取れて口が開きます。なんていうんだろう、普段よりも上の歯と下の歯の間隔が広がります。あごがリラックスして口の中のスペースが広がる感じ。こういう口の感じになるとあごと唇がリラックスして、首や肩を動かし比べるとスムーズにとても大きく動きます。
バランスが要求されるようなスポーツをされている方は必須でしょうね。
そして、無理なく舌が上あごに「べた着き」したら口をあけて口から息をしようとしてものどの奥が閉じて口呼吸ができなくなります。これで免疫の基本中の基本の鼻呼吸しかできないニュートラルなあなたにリセット完了です。
思わぬ副産物だったのは、このトレーニングで歯をなめると、歯がよく磨けているときはつるつると気持ちよく磨けていない時は滑らないで気持ち悪い。なので歯磨き回数と時間が増えました。
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具体的にどうしようかという指針が、感染の水際対策「百分の一作戦」
●換気してウイルスを薄める
●最終的に眼鼻口の粘膜にウイルスが付着しないようにする
そして、そこをすり抜けて侵入してきたウイルスに対しては、
鼻からのどにある守衛室と免疫警備員さんたちに活躍してもらうために、質のいい鼻呼吸で免疫機能を十全に働かせる
●鼻うがい
【動画】花粉症軽減も。鼻うがいの実演
●あいうべ体操など舌の活性化
【動画】インフルエンザを止めたあいうべ体操
●鼻呼吸
【動画】あなたの免疫の仕組みを働かすには脱・口呼吸、鼻呼吸が必須 裏で支えているのが舌の位置(1)
というあたりを参考にしてください。まだご覧になっていない方はどうぞ。
整体の目的は整体師がいらない世の中をつくることだから
生活整体研究家
津田啓史 拝