新型コロナ 思い込みで語るのをできるだけ避けたい

■■思い込みで語るのをできるだけ避けたい■■

以下に書くことは医療や福祉の最前線で感染防止、治療などに尽力されている方々への配慮は少し欠けた視点で書いていることをまず最初にお断りしておきます。現場は本当に大変だと思います。

 

●見方によれば、今の増加は予想どおり

10月ごろのこのブログで、一か月ぐらい全国のPCR新規陽性者数が400~600で増え切らない、減りきらないというのが続いたことがありました。そのときに、一気に増えていないことの方が奇跡で、これは増えかけているのを、みんなが寄ってたかってぎりぎりで止めているように見えると書きました。

そろそろ増えておかしくない時期

気温が下がって換気の度合いが下がり湿度も下がりと、条件が変われば増えるでしょうねということをこれまで書いてきました。今増えていますが、そういう流れでみれば予想通りとも言えますね。

ここらあたりから医療関係者への配慮のない内容に入ります。

今は第三波が来た!ということが大筋の見方だと思いますが、見方を変えると第一波も来ていない、という見方もできるという話です。えっと思いましたが「確かに」とも思えました。

 

●本当に第三波と言えるのかというものの見方

それは10万人当たりの死者数を多くの国で比べたグラフです。イタリアとかフランスとかアメリカとかと並べてグラフにすると、日本以外は波になるので第一波、第二波ですが、同じ縦軸の数字で表示すると、日本というのはグラフの下の方にほぼ横一直線で進んでいるだけなのです。波にならない。

※上記画像の出典が分からなくなってしまいました。すみません。

一日の感染者数が1000人を超えたというのは、日本の中の流れでみれば由々しき事態ということになりますが、世界の感染が激しい地域と比べるとほとんど増えてこないできているレベルです。だって一日の感染者数が15万人とかいう数字がどこだったかな、出ていましたから二けた違います。

磯田道史先生の「感染症の日本史」で100年前のスペイン風邪の話があり、確か三波まであったのかな。2年か3年かかっています。それで多い年は20万人ぐらい亡くなられています。それぐらいの感染規模をもってパンデミックと呼ぶならば、まだまだ第一波にもなっていないという見方だってできます。

 

●データで語ろう

何が言いたいかというと、そろそろデータで語りましょうよ、という話です。尾見先生がマスクをかけたり外したりして会食する方法を言われて、ひんしゅくを買っています。専門家がそれかい、という感じです。

でもですね、これだって会食における感染がデータ的にどれぐらいを占めていて、会話に気を付ければどれぐらい減らせるかとか飛散するウイルス量がこれぐらいになるとか、データと一緒に説明されれば「マスクはあくまで一例」で、いいアイデアでして飛散するウイルス量を減らそうというふうに届けば、十分に意味があると思うのです。データと一緒に話してもらえれば全然違うと思いませんか?

データ出して仮説を説明して、目標を示してやってみて、うまくいってもいかなくてもごまかさないでまたデータで語る。そういうことをしてほしい。プロの方を集めているんだから。

プロ、専門家と言えば、感染症の専門家にそのまま語らせるのもやめればいい。ベースになる議論はしっかりとやったら「要するにこういうことですね」とまとめるプロを雇って、端的でわかりやすく、誤解を招かないものにして発信すればいいのに。

それができないのは結局浅い議論でどうすればいいのかが明確でなく、いろんな利害を引きずって複雑で、政府首脳も何をどうしたらいいのか実はよくわかっていないからというのが私の見立てですがどうなんでしょうね。

今までやっているふり、都合のいいデータだけ引っ張ってくる、都合の悪いことは説明を差し控える、責任は痛感するけど取らないなんてことばっかりやってきたから訓練不足なんでしょうか。

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●コロナウイルスのスパイクの変異の上限に達したら拡大は止まる説

さてほんとだったら嬉しいなという、こんな情報を読者の方からお知らせいただきました。https://news.yahoo.co.jp/articles/003664c18c94356470a3002d41ef50b27241da10
同記事から「えっ!ほんと?」という部分だけ転記します。

・・・・・・・引用・・

遺伝子変異分野のプロである京都大学大学院特定教授の上久保靖彦さんは、本誌・女性セブン2020年9月24日・10月1日号にこう指摘していた。 《新型コロナのスパイクが変異可能な数は最大で12~14で、ひと月に1回ほどの頻度です。

(中略)S型(※最初に中国で発生した先祖型で“弱毒タイプ”。2019年12月から世界に広がった)が始まったのが昨年12月なので、今年の11月には最後の変異を終えて、その後消失し、ただのコロナウイルスになります。それはコロナウイルスのメカニズムで決まっていることなのです》

・・・・・・・ここまで・・

この上久保先生というのは、日本では強毒ではない中ぐらいの段階での新型コロナが実は早い段階で流行っていて、そのおかげで強毒化したのがまん延してきても実は多くの人がすでに免疫を獲得しているから爆発的に流行らないのだ説をかつてこのブログで紹介した人ですね。

実際ここ最近感染症として世界を騒がせた「サーズ」とか「マーズ」とかもありましたが、実際問題「よくわけがわからないのに流行が消えてしまった」というようなものらしい。

100年前の「スペイン風邪」はインフルエンザウイルスだったので、そっちだと2年3年かかるんですかね?でもコロナウイルスだと1年で終わる?そのあたりは何とも言えませんが、少なくとも根拠なく語られているわけではなく、ある種の研究データから推論を述べておられるわけですから、ありですね。雰囲気だけで言っている訳じゃない。

昨日の「習慣化の技術 超遅速願望実現法」でも「記録が大事大事、ぜったい大事」というのは、

習慣化は記録から

ようするにデータで語ろうよという話です。天才は感性で突き進めるかもしれませんが、凡人は小さな改善を絶え間なく続けることで、うまく行く可能性を少しずつ上げ続けることしかできません。

だから記録やデータがないとどうにもなりません。昨今はGOTOトラベルが感染拡大の原因だとみなさん大合唱ですが、これだってまともにデータ取らないと思い込みかもしれない。もしそうだったら本当はもっと避けなきゃいけない行為があるかもしれないのに、隠れてしまいます。もちろん影響がないとは私も思ってはいませんけどね。

※  ※  ※

具体的にどうしようかという指針が、感染の水際対策「百分の一作戦」

●換気してウイルスを薄める 
●最終的に眼鼻口の粘膜にウイルスが付着しないようにする

そして、そこをすり抜けて侵入してきたウイルスに対しては、
鼻からのどにある守衛室と免疫警備員さんたちに活躍してもらうために、質のいい鼻呼吸で免疫機能を十全に働かせる

●鼻うがい
【動画】花粉症軽減も。鼻うがいの実演

 

●あいうべ体操など舌の活性化
【動画】インフルエンザを止めたあいうべ体操

 

●鼻呼吸
【動画】あなたの免疫の仕組みを働かすには脱・口呼吸、鼻呼吸が必須
 裏で支えているのが舌の位置(1)

 

【動画】あなたの免疫の仕組みを働かすには脱・口呼吸、鼻呼吸が必須
 裏で支えているのが舌の位置(2)

というあたりを参考にしてください。まだご覧になっていない方はどうぞ。

 

整体の目的は整体師がいらない世の中をつくることだから
生活整体研究家

津田啓史 拝