これだけやれば大丈夫 なんてない

【これだけやれば大丈夫 なんてない】

いわゆる「お盆休み」が取れるように、木曜日の段階で金土日と、まとめて仕上げてしまうことになりました。ですから、その日感じたことを翌日に前書きやあとがきに書く、というのはしばらくありません。そうしますと、もう1回分コロナのことを書いておきたくなりました。

進化体操や和の体育をいろいろと試行錯誤していく上で、「シンプルに、生物が人間に進化していく過程に沿って運動やトレーニング方法を捉え直す」とか「陰と陽、常に逆側から考えたりひっくり返して捉え直すこととセットにする」というルール、物差しを常にセットにすることを心がけています。

これは、どうやればもっとうまくいくかを追求するための大事な要素という意味もありますが、それよりも「間違えた仮説のまま突き進んでしまわないため」ということの方が大きいです。この角度でとらえ続けていたら、根本からの大間違い、元の木阿弥、研究成果は雲散霧消というのがないだろうという線でもあります。

さて、世の中には「これさえ飲めば大丈夫」「これさえ食べれば大丈夫」あるいは「これさえ信仰していれば大丈夫」みたいな切り口で販売されているものが多くて、結構抵抗感があります。そんな便利なものがあってたまるか。

「これだけあれば大丈夫」というものを「陰陽」でひっくり返して考えれば、「それがなければ成り立たない」という大変危険な状況だということになります。そういうのは生存戦略上効果的な選択ではありません。

「それ」がない時代だって、人間は立派に生き延びてきたんだぞ馬鹿野郎、というような感じです。

菅総理が、「ワクチンによって高齢者の感染も死亡も大幅に抑えている」と原稿棒読みして述べていて、その一方で過去最高の感染者が出ている状況や、感染者を病院で受け入れることが難しくなっているような状況から、全く評価されずに、「世迷い事を言っている」などと酷評されております。

しかしながら高齢者の成果に関してだけ言えば、菅総理は別に間違ったことは言っておりません。それは昨日のブログで、私なりに数字を調べて試算した通りです。

政府が今よりもさらに能力がなく、たとえばワクチン確保に動いたにもかかわらず、売り切れで手に入らず、この夏高齢者がかなりの割合でワクチンを接種するという状況を作れていなければ、感染者も何割増しになり、重症者も死者も、医療現場の逼迫具合ももっと悲惨な状況を作り出していたのはデータ的に見てまず間違いありません。(長期的なワクチンの安全性については、まだ確定したわけではありませんが)

にもかかわらず、私が菅総理を支持できないのは、特に「ワクチンが決め手だ」と公言するところです。

「これさえやれば大丈夫」というものはないと書きましたが、実はそうでもなくて、唯一それに近いものがあります。それは

「状況に応じて柔軟に全力で対応する」

です。

もう一つあるかな。それは

「昨日よりも少しでもマシにする、をひたすら続ける」

もう一つあるかな。それは

「自分でどうしてもわからないことや対処できないことは、現場経験豊富な方やプロに学ぶ、もしくは任せる」

やっぱり「これさえあれば大丈夫」というものは無いようです。ワクチンが決め手だと言ってしまうことで、それ以外がないがしろになりかねない。事実(ないがしろに)なっているように見えるし。

ワクチンは「この夏の高齢者保護のためには有効だから最優先で進める」ならわかります。決め手にはなりません。それは、、、(つづく)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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