よってたかって助けあうのがいい
【よってたかって助けあうのがいい】
ジャマイカの、110メートルハードル金メダリストの裏話としてこんな話がありました。予選の日にその選手が選手村からバスを乗り間違えて陸上競技場へ行かず、競泳会場に行ってしまいました。
今から選手村に戻ってバスを乗り換えると、ウォーミングアップにも間に合わなくなります。競泳会場外にいたスタッフに相談してタクシーを手配してもらい、その女性からタクシー代を借りて無事陸上競技場に到着。予選を突破し、翌日に金メダルを獲得。
タクシー代を自腹で貸してくれたスタッフに、翌日金メダルを見せてお金を返しお礼を言った。この話が本国へ伝わり、ジャマイカの観光担当大臣の方が、「その方をぜひジャマイカにご招待したい」なんていう話になりました。
そんな気持ちの良い話がある一方で、私もよく視聴していたYouTuberのDaiGoさんが「今日は辛口のトークをします」というようなライブ配信の日に「生活保護のために税金払ってない。ホームレスなんて必要ない、邪魔だし、臭いし」というような発言をして炎上をするということがありました。
その翌日、さらに翌々日DaiGoさんは自分の非を認めて、全面的に発言を撤回するような動画をあげていたことも追記しておきます。開き直って非を認めないよりはよかったと思っています。
ジャマイカ選手が、無事金メダルを取れるようになったことの発端になったタクシー代カンパの女性の優しさや功績はいささかもけなすつもりはありません。ただ、そうやって困った人を助けてくれるという方は、私の人生の中では決して金メダル級に稀なことではなく、数限りなくそういう方には出会ってきました。
18歳の時、大学のある島根県松江市から、兵庫県の自宅まで歩いて帰ることにしました。
鳥取県の山越えの峠道のドライブインでは、兵庫県まで歩いて帰りますと言ったらサービスにスイカをつけてくれました。岡山県の津山市の昭和の昔の田舎の、パンも日用品もお酒もなんでも売っているような店で晩ご飯を物色していたら、そこで立ち飲みしていた地元の土建屋さんのおじちゃんが、そのまま家に連れて行ってくれて夕食をご馳走になり、一晩泊めてくださった。
歩き始めて6日目。明石のあたりの国道の道端でうずくまって休んでいたら、見ず知らずのおばあちゃんが、いきなりくしゃくしゃの1,000円札を目の前に突き出して「おうどんでも食べ」とカンパしてくれました。なんと二日に一回は誰かが助けてくださっていたという高確率。いい国です。(昭和の話ですが)
困った人を助けたら、たまたまその人が金メダルを取ったから話題になってジャマイカに招待しますなんて話になっていますが、そういった困った人を助けるということをさりげなく行動されている方は、この国にはたくさんいます。
何が言いたいかというと、助けた相手が金メダルを取ったことで、その行為は世界的な話題になり、「おいおい、この話聞いた?」と「すごくいい話」として自分の中で登録していました。
ですが、コロナで急に仕事がなくなるなどして、ホームレスになって手持ちに100円も残っていないという人をなんとか助けようと福祉につなげるとかいろいろやっている手弁当の人とかは、「生存を脅かされている人をなんとか助けようとしている」ということでは、よほどすごいかもしれないななどと考えが変わっていきました、というお話です。
そういう人がいて、そういうふうに頑張っている人がいることすら知られずにいたりするんだなと、なんか不公平だなと、ちょっと違和感を感じたと、そういうお話でもありました。(タクシー代の女性をおとしめる意図はまったくないですからね。)
という具合に考えていったところに、メルマガの読者でコロナ病棟で働いている看護師さんからメールが来て(前にメルマガで紹介したのとは別の人です)、あ、ボランティアでやっている人だけが偉いわけではなくって、仕事としてやっていることでもちゃんと困った人を助けている人も十分偉いわな、ありがたいわなということに連想していきました。
はい、少しずつ自分が何が言いたくてこの話を書き始めたのか分かってきました。(つづく)
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史 拝
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