ブラインドサッカーを整体の目で観てびっくり！その１

【ブラインドサッカーを整体の目で観てびっくり！その１】

パラリンピックのブラインドサッカーを見ました。もうびっくりです。そのことについて話したいことがたくさんあります。

話の中で私が「気の形を読み取る」というような表現が出てきます。できればそういう表現はしたくないのですが、実際にやっていることですので話の流れで使わざるを得ません。

私の整体を受けたことがある人がいたらご存知のように、整体を始める最初の段階で、軽く触れたり少し離れた状態で、整体を受ける人の最も楽になる姿勢、内面の姿勢みたいなものを無心で感じ取って、伝わってくる感触に任せて自分の身体が自然に変化してその形になることで読み取っています。

要するに相手の気を自分の身体で感じるわけですが、身体の各部分にその気の濃淡や向きが伝わってくるので、それにそのまま乗っていくと、相手の身体の中での気の動きをそのまま姿勢として理解する、というようなことです(ややこしくてすいません)。

何が言いたいかというと、何か特殊特別なエネルギーを特殊特別な能力で読み取っているわけではない、ということだけご了解いただければと思います。相手が最も楽な姿勢、取りたがっている態勢がなんとなく分かるというようなところです。

話はブラインドサッカーです。残念ながら中国に2対0で敗れました。敗れたにしてもとにかく凄い。目の周りにテープを貼って完全に何も見えなくした状態で、さらに目隠しをかぶせてサッカーをしているのですが、もう見えていてもこんな動きはできないというくらい見事にサッカーをされているのです。

ボールの中に鈴を入れ込んであって、ボールが動いている間はその音を頼りにボールを探すことができるでしょう。

ところがボールが止まっても、見失って空振りをしたあたりですぐにボールを探し当てて、ボールがどこにあるのかを見失ってプレーが中断してしまうというシーンが、私が見ている限りではただの一度もない。もうびっくりするしかないです。

今のような時代ですから、探せばYouTubeか何かでブラインドサッカー動画はすぐに見つかると思います。ぜひ見てみてください。

私が感動したことを無理矢理言葉でまとめていくと大きくは2つになります。

○自分の持っているあらゆる能力を最大限に発揮しつつ、それを組み合わせて使っているパフォーマンスの高さがもう信じられないくらいに高いとしか思えない。
○なおかつ、自分以外の人の発する情報からサポートとして受け取る能力の発揮具合というのが、これまた尋常でないくらい高いパフォーマンスとしか思えない。

もちろん自分が実際にやったわけではありませんから、テレビの前で一度目を閉じて自分がコートに立っているとシミュレーションしてみて、ひたすらびっくりしたわけです。

それで、自分に備わっているあらゆる能力を総動員している選手の皆さんにそのパフォーマンスを見せていただいている以上は、私も「気を読み取る整体の専門家」として、少しでもその凄さというものは整体的に分析できないかと思って、テレビ越しではありますが選手たちのプレー中の気の形のようなものを読み取りにかかりました。（つづく）

生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史　拝