冷えから学ぶ 身体の生活整体 3

【冷えから学ぶ 身体の生活整体 3】


整体(生活整体・和の体育)というのは、自力を引き出し地力を高めることを根底に手当を考えます。だから冷えたからといって全身を長風呂で温めようとはならない。

もちろん入る入らないでいえばお風呂はとてもいい身体の調整法です。シャワーだけというのとお風呂で湯舟にちゃんと入るのではお風呂を推奨します。

ですが、さらに精密に整体的に考えると、もっとも冷えの影響を受けて、かつ効果的なところに「立ち直りのきっかけ」を送ろうとします。

身体の場合は、血液の折り返し点が足先です。心臓から最も遠い部位であり、人体で唯一冷たい地面や床と接するところです。

だから足湯をします。足首から下だけを入浴温度よりも2度3度高めにしてやります。

▼詳しくはこちらで

「足湯のススメ」


長風呂で温めるよりは足湯をすると書きましたが、何もお風呂を否定しているわけではありません。足先が冷えている人が普通に入浴しても、身体が温まっても足先はまだ冷えが抜けません。

逆に足が温まるまで入ると、のぼせます。そういう場合は足湯と入浴をセットでやればいい。とりあえず服を着たままで足湯をする。ちょっと温まったかな、という程度で足湯をやめて服を脱ぎ、改めて入浴する。そうすると入浴の価値がさらに高まります。これは一日の終わりの入浴の話。

たぶん忙しくて無理!と言われる方の方が多そうな気がしますが、冷えるのは明け方なので、本当に冷えの影響を抜くならいつがいいかと言えば朝の足湯がいいです。

そのあたりの詳しいこともリンクのブログには書いてあります。

【足湯の方法】
【お風呂が先か?足湯が先か?】
【お湯の温度はどのくらい?】
【お湯の量、効果的な足湯】
【足湯(そくとう)と脚湯(きゃくとう)】

の5話で説明しています。

▼詳しくはこちらで

「足湯のススメ」


以上が足湯によるねじれ解消法です。

ねじれ解消法なんて書きましたが、まあ足湯だけでみるみる全身がねじれて、パーフェクトにバランスが取れましたなんてことはないと思います。

例えばぎっくり腰で、耐え難い痛みを発症していなければ腰は壊れていないということではないと思います。どんな人でも多少のアンバランスは抱えている。そしてそれが強くなったり、弱くなったり。

それで許容範囲を変えたら大きく症状で出る。少なくとも足湯をやるのとやらないのとではバランス回復には差が出ます。

私が腰痛の人を観察していくと、大半足と腰の「つながり」が悪いです。腰が抜けているともいえるし、ちゃんと立ててもいないとも言えます。

立つのが疲れるのでついつい座りたくなるような身体です。

足湯をしたあとで歩いてみると、およそ普段感じたことがないぐらいに足が軽くなります。筋力が数分で強くなるわけありませんから、それは足と身体(の中心)の「つながり」が良くなったのだろうと考えています。

それだけでも、腰痛を起こす起こさないの許容範囲の内側に戻せれば腰痛は軽減します。

マイクロストレッチの基本形もまたねじれ運動で弾力を引き出す方法です。それや温熱療法だけよりも運動もセットにした方がいいに決まっています。下記に教材の案内を貼り付けておきますから、よしと思われた方は、この機会にマイクロストレッチも始めてみてください。


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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