津田ヒロフミのウイルス探求中 その1

【津田ヒロフミのウイルス探求中 その1】

新型コロナはウイルスです。

ウイルスと細菌は違います。
細菌はあるときは微生物と言ったり、ばい菌といったりしますが、単細胞の生物で、自分で増えていきます。

一方でウイルスは細菌よりもずっと小さく50分の1ぐらいです。(体積か直径の比較か重さの比較かは不明)
油の膜につつまれて、ここが大変奇妙なことに生物とも生物でないとも言えないような性質を持っています。
自分で移動はできないし、増えることもできません。
ただ遺伝子だけを抱えています。

私はなんか「ゲームカセット」みたいだなと思いました。
電源の入ったゲーム機に差し込まれたら動き出す。
そんなところがです。

ウイルスが生きた生物の細胞に取り付いたら、そこで初めて活動開始して、人の細胞の中で自分の遺伝子をたくさん複写して、たくさんできたら破裂して周辺の細胞で順に同じことを繰り返していきます。
人の粘膜でないと感染しないのは、皮ふには角質といって「死んだ皮膚を使った壁」が包んでいるからです。

しかし、ウイルスってすごい生き方を選んだものですね。

生きた細胞にうまくたどり着かないと生き残れないのです。
次の人にうつさないと、ほとんどの場合は感染した人の免疫で最後にはやられてしまいます。
まだ免疫ができていない人に飛び移って感染しないと絶滅してしまうのです。
飛び移るといっても飛ぶことはできません。
たまたまくっつくか空気で流されるかです。
床とかに放置されたら数時間とか数日とかで壊れてしまう。
うまく人のくしゃみに乗って、目の前の人の鼻から吸い込まれるというような確率ってすごい低いと思いませんか?

一人暮らしの自給自足の人を選んだら、そこでウイルスの家系は途絶えてしまいます。
ウイルスも「家族持ちや彼氏彼女がいるやつ、混雑した会社のやつがいいなあ」と思っているに違いないです。
推定ですけど。