高速道路・大雪閉じ込められという災害から2

【高速道路・大雪閉じ込められという災害から2】

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高速道路・大雪閉じ込められという災害から1

大阪北部地震で自衛隊さんが一部屋根のブルーシート張りをされましたが、野戦用の丈夫な靴なので、古い屋根瓦はかえって割れてしまいましたし、張ったシートは一週間持たずに外れてしまいました。当たり前です。そんな訓練ふだんしていないし、装備がないからです。(千葉ではすぐに屋根用の靴を用意され、民間団体の屋根張り講習会に参加して学ばれていましたから、対応はすでに改善しています。逆に自衛隊が本気で訓練したらすごいレベルになるかもしれませんね)

だから自衛隊はダメなのだと言いたいのではありません。せっかく出動されるのであれば、働き甲斐のあるような活動にしましょうよ、と言いたい。日本の自衛隊は、最高の訓練をしながら絶対にその訓練の成果を戦闘戦争という形で発揮しないものとして存在してほしい。

国防=自国民の生命財産を守るというのが職務であれば、自然災害や疫病という災害で国民の生命財産を守る活動もあってしかるべし。であれば、それに対する備えや訓練もふだんからできるように法整備とか装備の充実とかすればいいのにな、と思います。

だって私が被災地でお会いした災害時の自衛隊のみなさんは、本当に地域の方の助けになろうという方々でした。東北で、たくさん場所をともにしましたから目の当たりにしています。自衛隊の方々だってそういう訓練や準備ならやりがいがあると思いますけどね。

話は戻ります。

だから今回の高速道路災害。豪雪地帯の消防団に出動依頼をして、使い慣れた除雪車を軽トラに積んできてもらう。ついでに、各地のスキー場でスノーモービルに慣れた人もモービル持参で来てもらう。

まずスノーモービルが自衛隊員を乗せて救援物資を運転手さんまで届け、消防団が道路外側の大雪を吹き飛ばし、自衛隊が車両周りの雪を手作業でどける。どけた雪を消防団が吹き飛ばす。軽トラで移動する。自衛隊員が大雪の中徒歩で物資を届けるなんてやらせるなよと思います。

上のプランがベストかどうかわかりませんが、すべて自衛隊で人力みたいなことよりもましだとは思います。そして、日本の中にはこういった地域の小型除雪車を使えばいいというようなアイデアをノウハウとして持っている人がいます。

一国の総理が多くの人と会って、さまざまな知見を得ることそのものは否定しません。ですが会う人が偏ってないですかね。そういった最高級ステーキ屋には行ったことも行くこともないような人で、国民の生命財産を守る素晴らしいアイデアや知見を持った人と会ってほしい、意見を吸い上げてほしい。国の舵を取る人にはそちらもやってほしいと思います。少なくともそういった意見や知恵が届くようにしておいてほしいと思います。

だからきっと、このコロナ禍だって、「その分野やら学会の権威」ではないけれども、妥当・適当・適切・より効果的な一貫したコロナ対策を提案・実行できる人もおられただろうなと思います。

人の改善点や欠点はよく見えますね。私自身も本来あるべき姿から外れないように、鋭意努力してまいります。今回の記事が何らかの参考になる方がおられれば幸いです。

 

命あってこその整体だから、
まず防災を呼びかける整体師

津田啓史