コロナが幸いした人の話
「コロナが幸いした人の話」
大阪で、PCR検査の新規陽性者数が過去最大を記録しています。うんざりゲンナリするような話ばかりですが、中にはほんの少しコロナが幸いしたという方もおられました。今日はそんなお話です。
Iさんは、新大阪の道場が始まった時からの最古参の会員の方です。1月に乳がんの検診があり、Iさんはガンが見つかってしまいました。(この話はご本人の了解を頂いて書いています)
ガンというのはその進行度合いによって数字で「○期」という言い方をするそうなのですが、そのIさんは、なんと「ゼロ期」。最初は「1」ではないかと思いますが、通常に1よりもさらに早期の場合には「0」になるのですね。初めて聞きました。
通常ならなかなか見つからない極めて小さい段階で、これまた検査がとっても上手な人に当たったようで見つかったのでした。
これがどうしてコロナでラッキーをしたかという話につながるかと言うと、本来の検診は昨年の夏が予定されていたのでした。ところがコロナ騒ぎで伸びに伸びて、今年の1月になりました。
なので極めて小さい段階で見つかり、昨年夏だと見つからなかった可能性が大です。そして今年の夏だと既に大きくなっていた可能性があり、また現状の大阪の感染状況から想像すると、夏の検査がまたまた伸びていたり、あるいは医療が逼迫して入院や手術が伸びに伸びているというようなことも予想されました。
先日無事手術が終わり、進化体操のクラスに出席されたIさんでした。
胸を手術して、リハビリ室も閉鎖中のため、紙に書かれた胸を広げる体操を病室でやるように指示をされました。曲げた両肘を横に上げて胸を広げるというだけの体操です。
やっていても全然面白くありません。(ご本人談)そしてその体操というのは、よく考えれば進化体操の「鳥の体操」みたいなもんだなと気づき、病室でせっせと進化体操をやっていました。
そうすると、手術翌日は幾分の違和感があったものの2、3日経つと全く気にならなくなり、痛みもほとんどありません。
手術前で上に伸ばした手がどこまで届くかという記録があり、胸を手術した後はおおむね腕が上がらなくなるので、その差を比較するテストがありました。わずか1センチ低くなっただけでした。
前後して手術をした人たちと情報交換をすると、あっちが痛いこっちが痛い、腕が上がらないというような感想なので、「全く何の問題もなく、極めて快調です」と正直に言いづらく、あいづちだけ適当に打って自分の事はあまりしゃべらないようにしていたそうです。
私は医者ではないので、実際のところは分かりませんが、リハビリの体操の設計があまりにもシンプルすぎるなという感想を持ちます。骨を手術して、縮んでいるから縮んでいるところを開く動作を繰り返すというだけの設計でした。
進化体操で、全身が連動してその部分が動くという形を採用したIさんは、手術をした部位以外が、手術をした部位が動くのを助けるようなことを結果的にやったということになります。
コロナ禍が始まって1年。一人でやる体操が重要になって、最近は進化体操がメキメキと整理され、より効果的な一人練習のプログラムとセットになって脚光を浴びています。(私の中で)
ただいま整理している中身が、ほぼほぼ合格点が出るレベルになったら、これもテキストにしたり動画にしたりして、道場に来なくても学べるようにしたいと思っています。
こういう「予告」ばかりが先行してすいません。自覚はあります。どんどん作って追いついていきたいと思います。
生活整体研究家
進化体操と和の知育
津田啓史 拝