緊急事態宣言は成功したためしがないのですが

【緊急事態宣言は成功したためしがないのですが】

昨日の記事で、今回の感染者の増加のグラフは、緩斜面からどんどん急斜面になっていく線を描いているいわゆる「指数関数的」になっているから怖いということを書きました。

ところが東京神奈川千葉埼玉、そして大阪などのグラフを見ていくと、ここ数日はほんの少し緩斜面的に伸びが落ちているのです。

進化体操や和の体育は、私自身が素質・才能・強靭な肉体・人並み外れた精神力の強さみたいなものが「ない、少ない、めちゃめちゃムラがある」という自覚をしたところから始まりました。

それらを補うためには、徹底的に心身の「仕組み」「原理原則」「自然法則」のようなものを探して、そこに自分を当てはめることで、何とかならないものを何とかしていこうというノウハウを毎日少しずつ少しずつ積み上げてきたのです。

だから、仕組みを無視して具体性に欠けるものが、なんとなくのイメージだけで世の中にのさばっていると、非常に気になって仕方がないのです。

東京都が「5,000人の感染者が出ました」と報道し「渋谷のスクランブル交差点ではこんなに人が出ています」という映像とセットで流します。

馬鹿言っちゃいけない。その5,000人の人が実際に感染したのは2週間前です。映像を流すなら、オリンピックの開会式の前の木曜日からの連休が始まる前の月火水あたりの映像を流して、「この頃の状況の日本で、こういうルートや状況で感染した人が多かったです」というような映像を流すなら意味がありますが、今日の渋谷駅や梅田駅の人ごみの流れを映したって何の意味もありません。因果関係がないんですから。

つまり過去最大の5,000人の感染者を出しながら、グラフとしてはほんの少し傾きが穏やかになっている現状は、連休前の平日の反映だということです。

ちなみに7月後半の4連休の頭に、和歌山を走っている高速道路の海水浴場に向かう南向きの車線は大渋滞を起こしていました。

オリンピック前の夏休み突入の連休の影響は、まだ部分的にしか出ていないと考えるくらいで適当だと思います。「オリンピックがやれるのに、私たちだって少しくらい遊びたいわ」という人出の増加の影響は、実はこれから出てくるというのが現状です。

緊急事態宣言だって、ちゃんと評価がされていません。

昨年4月の緊急事態宣言の場合、関東3都道府県と大阪に緊急事態宣言が発令された後、8日くらいでピークアウトしています。そしてそのピークアウトのタイミングで、緊急事態宣言が全国に対象が拡大されています。

ピークアウトした後の感染者数の減り方はなだらかに一定なので、2週間後にがくっと下がるという現象が起こっていません。グラフだけ見ると緊急事態宣言が発令されたと同時に感染者数が低下しているから、いかにも宣言が効いたように見えますが、実情は感染者減少に影響を及ぼしていない疑いが濃厚であるグラフなのです。(出さなかったらどうなっていたかというのとは比較ができませんから、なにがしかの効果はあったかもしれない)

新型コロナウイルス 日本国内の感染者数・死者数・重症者数データ|NHK特設サイト

今年の年始1月7日に、1都3県に出された緊急事態宣言も、宣言翌日から感染者数は下がり始めているので、何か緊急事態宣言が効いたように錯覚します。

これも2週間さかのぼると、クリスマスを挟んだ忘年会だらけだった?平日1週間が終わり26日の土曜日から皆さん冬休みに入って、多くの会社がお休み、そして警戒感で出歩かなくなった。(我が家でも、巣立った子どもたちに今年は年末年始の帰省はなしで、となりました)その結果の減少だというので充分説明がついてしまいます。年明けの緊急事態宣言は減少の促進にほぼ関係ありません。

年末年始の全国的休業期間の2週間後に、緊急事態宣言を出しているわけです。その後1月13日に11都道府県に対象が拡大されていますが、これまた2週間後のグラフには大幅な感染者減という影響を出さないで、それ以前からと同じペースで淡々と感染者は減っていきました。

はい、過去の緊急事態宣言というのと、感染者の減少というのは、ほぼ関係なく起こっていたのでした。まずはこの事実を認めるところから始めないと、なんともならないと思います。


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

《マイクロストレッチ入門動画教材 発売しました!》

場所を取らない、費用かからない、効果は抜群、疲労回復からプロスポーツ選手まで心からお勧め!

インターネットの動画サイトにつないで、何度でも繰り返し見ることのできるインターネット視聴版と、パソコンなどで見るDVD版の二つがあります。

全編1時間23分
1.ごあいさつ
2.特徴と効果
3.マイクロストレッチを始めよう
4.マイクロストレッチの呼吸
5.注意と応用
6.習慣化の技術
7.ビフォーアフター

☆インターネット視聴版4,000円
☆DVD送料込み5,000円

>>詳細、お申込みはこちらから<<