生活整体式 自分の励まし方 4
【生活整体式 自分の励まし方 4】
連載中断までの内容を少し復習しますね。
五輪の野球を見ていて、人にはさんざん応援していて、気を向けていたけれど、自分を応援したことはないと気づき、方向を変えて自分を応援してみたら気持ちいいぞ、という体験が。
そして「消防の消火の強い水流をホースから遠くへ飛ばそうとするほど、後ろに飛ばされるぐらい後ろ向きに圧がかかる」という現象を、スライドしてことを分析すれば景色はどう変わるだろう、というような内容の続きです。
はい。それが当たり前の物理現象ですよね。上に高く飛ぼうとすれば、それに必要なだけ地面を下向きに蹴るというのとセットになっています。逆に綱引きで相手を引っ張ろうとすればするほど、自分も相手に引っ張られる力が生まれます。
つまり、私がこれまでの人生の中で他を応援をするということは散々やってきているし、普段の整体の仕事だって他人の生命力を応援するというような枠組みで仕事をしているわけです。
自分側から相手側に気が流れる、気を放射するということはさんざんやってきたわけです。それで、自分向きに出したことがないと気がついて向きを変えて自分で浴びたら、たいそう気持ちいいじゃん、ということになりました。
ところが前記したように、一般的な物理現象を考えれば、前に押し出そうとすれば、それに比例するエネルギーが後ろ向きに発せられているのです。ということは、相手に出している気を、そのまま方向を変えて自分向きに出すという手続きを経なくても、相手に良質の気を放射できているときには、同等の気を自分も浴びているか、芯に向かって流れていると解釈していいのではないかということです。
つまり、このテーマで書き始めた最初の方で「私は人生の中で、自分を対象にピュアな応援の気をむけることはなかった」と書きましたが、実は「心から人を応援するときには、同量の気が自分に向かって流れていたかもしれない」ということです。
ただしそのことに無自覚であったため、プラスに転換して使うことができなかっただけだという仮説が生まれました。
またまたさらに考察するならば、自分向きに応援の気をほとばしらせるならば、その逆側にも応援の気はほとばしるということになります。であれば整体の施術の際に、自分向きの濃密な気の流れみたいな状態を作って「なんて肯定的で気持ちいいんだ、芯に響くんだ」というとびっきりいい味付けのいい気を出した方が、結果として手を当てられている人にとっても味付けのいい?気が届くということになりはしないか、という仮説です。
自分が落ち込んだ時だけ、自分に向かって応援の気をむける方法というのは、もしかしたらなかなか習慣化しづらいかもしれない。
だいたい落ち込んだ時って応援する気になりそうもないし。そこで、自分が誰かに対して気を放射して応援をしようとするたびに、その逆噴射をメインのものとして自覚し、自分に降り注ぐ体感をより上質なものにするべく練習して積み上げていけば良いのではないか、というところに考察が進んだわけです。
ということでだいぶん時間的には遡りますが、オリンピックの野球をテレビで見ながらソフトバンクの柳田選手に思いっきり応援の気を出しつつ、逆噴射のように自分にも同じだけ気が降り注ぐような感じで画面を見ていたら、なんとテレビの中でも同点の一打を、柳田選手が打ってくれました。(偶然です)(つづく)
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史 拝
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